光をくれた人 | 映画と私

光をくれた人

第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、

明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。

やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。

そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。

赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、

赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……。(映画.com)

 

「ブルーバレンタイン」で完全にやられたデレク・シアンフランス監督。

今回も人間が幸福から落ちていくときの微妙な感情をとても

丁寧に描いている。

マイケル・ファスベンダーとアリシア・ビカンダーがその後実際に結婚したというのが、

とても納得できるほど、二人がお似合いでしっくり来てた。

自分がイザベルなら、ハナなら、トムなら?どうするかと考えると

どの立場でも辛くなる。

自分の子供がもうすぐ4歳なので、

4歳まで育てて、急に失うと想像しただけでも悲しくなる。

最後に、イザベルがトムを許したことと、トムの手紙はグッときた。

第一次世界大戦のあと、半分死んだようなトムにイザベルが光を与えてくれたこと、

それだけで何もいらないと言う言葉。

ラストの再会は少し安っぽい感じになったけれど、

この夫婦が死ぬまで添い遂げたとわかったのは良かった。

 

しかし、ハナの夫は赤子とボートでどこに向かってたのか、単純に疑問だ。