マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 | 映画と私

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶

今日は、十三の第七芸術劇場で、「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」を鑑賞。
私は、マルチェロ・マストロヤンニが大好きだ。みるとなんかホッとする。
役の幅も広く、柔和なかんじで、二枚目なのになんでもやっちゃう。
巨匠からコメディまで。彼の出演作で一番好きなのは、ニキータ・ミハルコフの「黒い瞳」。
あの、おどけてどうしようもないかんじが私の中の、マルチェロのイメージと一番近い。
もちろん映画もすばらしいから。
今回の「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」はいろんな人々、娘や監督たちスタッフ
そして本人のインタビューと映像で紡ぎだされている。マルチェロの人となりがよく伝わってくる。
けど、こういう人々によって語られる形式の映画というのは、ちょっとつまらなくなりがちだ。
今回のも、途中少し退屈してしまった。たぶんみんなが口を揃えて、マルチェロは素晴らしいと
絶賛しているからだ。それは悪いことではないけれど、この映画をみなくても、
マルチェロが素晴らしいのはわかる。私の想像もしなかったマルチェロ像がみたかった。
唯一マルチェロのダメ出しをしていたのが、ビスコンティだった。
それは、マルチェロがものすごい電話魔で、撮影中も時間があるとずっと電話しているというものだった。けど、それすら私にとっては意外ではなく、孤独を愛しながらも、寂しがりやなマルチェロの
イメージぴったりだった。
あー、久しぶりにマルチェロの映画がみたい。「黒い瞳」をまたみてみよう。