沈黙から 塩田千春展 | 映画と私

沈黙から 塩田千春展

先月5日、神奈川県民ホールの塩田千春展をみてきた。
この人との出会いは、横浜トリエンナーレのあのでっかい服から水が流れてるのをみたときから。
あれは印象的だったけど、それから振り返ることはなかった。
それから2年後ぐらい、たまたまオペラシティでダムタイプの展示をみたかえり、
近くのギャラリーで塩田千春の作品と再会した。
錆びた鉄製のベッドに天井から水が漏れている。
心臓つかまれたくらい、がーんとなった。
なんか自分の生理的なもの全部を刺激された感じ。
それからはもう塩田千春に夢中になった。
だから、こんな大々的な展示を見逃す訳にはいかない。
大阪から、駆けつけた。
この大きな空間丸ごと塩田作品というのには、もう感動した。
あの神経症的なまでに、毛糸をはりめぐらせた部屋。焼けたピアノ。
そして夥しい数の窓枠。ケチ臭いとこがなく、徹底してやってくれるとこが好き。
この空間がもう何日かしたらなくなってしまうなんて!!とその場から立ち去りたくなくなる。
なんでこんな好きなんだろう。それは体が覚えてる記憶、
日常生活では潜んでて忘れてしまってる記憶を掘り起こされたような気がするからなのかもしれない。
大阪からくる価値大いにあり。そして来年は大阪で展示があるそうで、楽しみな限り。
そして、これまた驚いたのが、私の好きなピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフが
塩田千春の美術でコンサートするですって!全く知らなかったのでびっくり。
しかし、その日から20日後。どうしよう・・・。
でもやっぱり見に行く!!次はこの二人のコラボについて。