本日はMyrciaria とpliniaの違いについて
です。
※違うところがあったらぜひ教えていただきたいです。
私も正しい情報が知りたいし正しい情報で拡散したいので…![]()
長いのでまず要点から説明すると、
現在「幹に実のつくジャボチカバ」の標準学名はplinia属でほぼ統一されているので、
新しい情報の検索はなるべくpliniaの方ですることを推奨します。
また、販売や紹介の際にも基本的にはpliniaとして紹介すべきだと思います。
ジャボチカバの現在の標準学名は Plinia cauliflora (Mart.) Kausel (1956)です
が、Myrciaria cauliflora (Mart.) O.Berg (1856) も、
あくまでもシノニムという扱いで使用が可能です。
ただし、属レベルで「Plinia=Myrciaria」というわけではありません。
Myrciaria はカムカム (M. dubia) など多数の有効種を今も含む「独立した属」です。
「plinia」系の植物たちは歴史的に複数の属へ行き来した結果、
Myrciaria という名前が残っているという位置づけです![]()
(学名としての属は、あくまでも現在はPlinia)
例
Plinia edulis (Vell.) Sobral
(= Myrciaria edulis (Vell.) Skeels, syn.)
Plinia spirito-santensis (Mattos) Mattos
(=Myrciaria spirito-santensis Mattos)
ジャボチカバ類自体まだまだ世界に広まってから日が浅いので、
どんどん新しい発見や整理で情報が更新されています![]()
特に2010年以前の文献などは名称が古いものも多いようです。
近年のyoutubeや海外のショップ表記などをみていると、
ふと疑問に思うことがあると思いますが![]()
同じ品種なのに「Myrciaria」と記載されていたり「plinia」
と記載されてたりしている?と思ったことはないでしょうか。
個人的には(太い幹を突き破って実がつく系統はplinia、
枝先や葉の付け根につくのがMyrciariaになっているな~![]()
でも、ちょっと古いサイトだとMyrciaria表記も多いなぁ…)
という雰囲気くらいしか知らなかったのですが
まぁ、今回もGPTくんの力を借りながらまとめてみました![]()
Myrciaria s.s. と Plinia s.s. ――どこが違う?
| 主要項目 | Myrciaria | Plinia |
|---|---|---|
| 果実の付き方 | 若い枝や枝先に腋生・頂生(非カリフロリー |
幹や古い太枝に直接着生(カリフロリー=幹生 |
| 果実の萼 | 開花時に脱落し、成熟果には痕跡のみ | 宿存萼が王冠状に残る |
| 種子の胚 | 癒合(homogeneous)子葉が多い | 完全に分離した plano-convex 子葉が決定的形質 |
| 種皮(testa) | 果皮から容易に分離 | 果皮に密着し厚く革質 |
| 代表種・分布 | M. dubia(カムカム)など、アマゾン北西部中心 | P. cauliflora(一般的な「ジャボチカバ」)ほか、ブラジル南東部中心 |
| 花の数性 | 5数性が優勢(例外あり |
4数性が優勢(例外あり |
覚え方:「幹生+宿存萼+子葉分離」がそろえば Plinia![]()
「Myrciaria → Plinia」表記への変遷
| 年代 | 出来事 |
|---|---|
| 1856–57 | O. Berg が Myrciaria 新設。ジャボチカバ類を Myrciaria sect. Cauliflorae に配置 |
| 1956 | F. Kausel が Plinia を復活・再定義し、主要種を転属提案(Plinia cauliflora など) |
| 1998 | J. R. Mattos が主要ジャボチカバ類を正式に Plinia へ転属 |
| 2008 | Kew World Checklist of Myrtaceae が Plinia を全面採用 |
| 2015 | Brazil Flora Group 2015 が Plinia を正式採用 |
| ~現在 | 研究論文・植物園・園芸界でも Plinia が急速に普及。ただし流通名は旧名が混在 |
1956 年に学名変更の提案
1998 – 2015 年に確定
2010 年代後半から一般普及
園芸・文献利用の際にチェックすべき点
- 同義語検索:Myrciaria cauliflora ⇒ Plinia cauliflora など、旧名も併記すると論文検索の漏れが減る。
- 流通名の混乱:日本や北米では依然 “Myrciaria” ラベルが多い。そもそも品種名がブラジルと違う等

- 最新研究:2020 年以降の論文はほぼ Plinia 表記。旧名検索だけでは新情報が拾えない

現在の標準学名はPlinia cauliflora (Mart.) Kause
Myrciaria cauliflora (Mart.) O.Berg (1856) の方は、
国際的な主要データベースでは シノニム(異名) として扱われています。
例:Plants of the World Online(Kew)、
World Flora Online、GBIF、Flora do Brasil 2020 など
すべてが Plinia を「Accepted name」と明示
要点
現在の標準学名はPlinia cauliflora (Mart.) Kausel (1956)。
Myrciaria cauliflora (Mart.) O.Berg (1856) はシノニムとして扱われる![]()
気をつけたいのはこれは過去にジャボチカバのことがMyrciariaと呼ばれていたから、
シノニムとされるのであって、Plinia =Myrciaria というわけではないです。
採用理由&背景
| 観点 | 要点 |
|---|---|
| 形態学 | 幹生・宿存萼・子葉分離の 3 形質により Plinia s.s. に合致。 |
| 分子系統 | DNA 解析で「Plinia クレード」と「Myrciaria クレード」は別系統。 |
| 命名規約 | Kausel 1956 の新組合せが有効出版。 |
| 国際DB | POWO, WFO, GBIF, Flora do Brasil 2020 など主要データベースが Plinia を Accepted。 |
正式な書き方
- 学術論文・標本ラベル:
Plinia cauliflora (Mart.) Kausel, Ark. Bot. 2 3: 508 (1956). - シノニム併記:
Plinia cauliflora (Mart.) Kausel, ≡ Myrciaria cauliflora (Mart.) O.Berg. - 園芸表示:
Plinia cauliflora(旧称 Myrciaria cauliflora)——ジャボチカバ(サバラ系)
まとめ
学術・国際標準はいずれもPlinia caulifloraを採用。
旧属名 Myrciaria cauliflora は間違いではないが
現在は「あくまでもシノニム」として括弧書き程度に留めるくらい。
名前が残っているだけで実際の学名はもうMyrciariaではない![]()
専門家では無いのでツッコミどころがあるかも。
もし違う所があれば教えて下さいね!
