世界には数百種類のジャボチカバが存在します。
個人的な備忘録も兼ねて、
ちょっとだけ見てみましょうのシリーズ①です
(※実を結ぶまでの年数は、ブラジル基準になります。
日本の屋外では倍ほどかかるとお考えください。)
ブラジルの黒い宝石。
①「Plinia Cauliflora var. Sabará(Myrciaria jaboticaba)」
小葉系。
(大葉がサバラじゃないの!?と思った方はこちらをお読みください)
ブラジルで最も沢山商業用に植えられている品種で、一回にできる実の量が爆発的です。
ツイッターやインスタで両手でボロボロこそげ取ってる動画
見たことありませんか?あの品種ですね。
大きくなると複数回実を結ぶようになり、商業的価値の高い生産性抜群の品種です
下の引用文を読んでいただけると、いかに大量に実がつくかがわかるかと思います。
「高さ 6~9 m の半落葉樹。枝は細長く、円筒形で無毛で、先端は平らになっています。
葉は膜状で無毛で、 長さ 2.4~4.3 cm、 幅 0.6~1.6 cm で、
裏面に軟毛のある中脈があります。
花は白く、主茎と成熟した枝に沿って束生しています。
枝 1 メートルあたりの花序の数は 42~185 個、花の数は 170~1500 個、
果実の数は枝の直径に応じて 30~400 個です。
果実は球形のベリー類で、熟すと薄く脆い黒色の皮ができます。
熟した果実の主成分である果肉は白くゼラチン状で、
1~4 個の種子を含み、非常に甘い」(1)
実を結ぶまでの年数 | 8~12年 最大高さ10~12m |
果実の大きさ | ~4センチ |
フルーツの色 | 黒 – 糖度18 |
コンテナフレンドリー | 鉢植えOK |
非常に甘いよ! |
②「Plinia sp. Pingo De Mel (Honey Drop)」
小葉系。サバラに似た、とても甘い品種です。
サバラと同じく人気があり、ゴイアス州にある農場では42,000本が植えられたそうです。
日本にある小葉で、甘くて一年に一度しか結実しない小葉はコレのこともあるんじゃないのか
実を結ぶまでの年数 | 7年 |
果実の大きさ | 2.5センチ |
フルーツの色 | サバラに似ているが、果実が最も甘く、風味が優れる。 |
コンテナフレンドリー | 鉢植えOK |
サクランボのような柄の付く |
③「Plinia Trunciflora Cabinho Cafe」
小葉系。
これもとても美味しい品種で、果柄が細く長いのが特徴。
木肌が白っぽくて上品です。
ぶら下がってる姿も優雅。
なんかコレに似てるのも日本で見たことある気がする・・・
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マスカットジャボチカバ?果実が緑の
④「Plinia Aureana / White Jaboticaba」
超大葉系
我らがジャボチカバブランカ。
葉っぱがとにかくデカい。
栄養状態がよく風が少ないと成人男性の手位の大きさになります。
味は酸味がほぼゼロで、糖度20を軽く超えていきます
グレープとマスカットみたいな関係ですね(?)
果実が緑のブランカ系統は、どれも少しハチミツのような感じの風味がします。
実を結ぶまでの年数 | 3~5歳 |
果実の大きさ | 2.5~3センチ |
フルーツの色 | 緑色(とても甘くて酸味がない) |
コンテナフレンドリー | 鉢植えOK |
さらにマスカットっぽい
⑤「Plinia Aureana Branca Lisa 」
超大葉系
我らがジャボチカバブランカ
の、ちょっと違うやつ。
普通のブランカよりも表面がツルンとしていて透明感のある感じ。
実を結ぶまでの年数 | 4~5年 |
果実の大きさ | 3CM、なめらかで 薄い肌。 |
フルーツの色 | 熟すと黄 緑色になる。ジューシーな果肉で非常に甘い。 |
コンテナフレンドリー | 鉢植えOK |
熱帯感すごい
⑥「Plinia Edulis / Cambuca」
葉っぱは分厚い
我らがカンブカ。
実がデカい。種もデカい。
アンズをトロピカルにしたような風味がします(当社調べ)
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続きはまた今度やります!
(参考、引用)
(1)Luiz C.C. Salomão, ... Leila C.R. de Lins, in Exotic Fruits, 2018
https://www.sciencedirect.com/topics/agricultural-and-biological-sciences/plinia-cauliflora