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もしも名門の私立女子高生がオグ・マンディーノから成功哲学を学んでいたら

現代に蘇ったオグ・マンディーノが日本の名門の私立女子校に赴任して成功哲学を教授致します

「それでは、お待たせ致しました。
これから、第一回目の授業を行いたいと思います。」

「今回のテーマは、人間の存在についてです。
ところで、生田さん、人間は価値ある存在でしょうか?」

「はい、その・・・・・
いきなり、そんな難しいことを聞かれても困ってしまいます。
わかりません。」

「うーん、そんなに難しく考え込まなくてもいいんです。
もっと、気楽に考えてください。
人間は価値ある存在なのか?
それとも、価値のない存在なのか?」

「先生、気楽に答えていいのですか?」

「はい、いいですよ。」

「それなら、人間は価値ある存在だと思います。」

「生田さん、
それでは、なぜ、人間は価値ある存在だと思いますか?」

「うーーん、
それは、やはり、人間を価値のない存在だと考えると、
やり切れないからでしょうか?」

「やり切れない・・・・・・ですか?
それでは、やり切れないとは、どういう意味ですか?」

「やり切れないとは、三省堂の大辞林によると、
①物事を最後まですることができないという意味と、
②たえきれない、かなわない、という意味がありまして、
今回の場合は、後者だと思います。」

「そうですね。
ということは、
人間を価値のない存在だと考えるのは、たえきれない、かなわない。
ということでしょうか?」

「 はい、そういうことになると思います。」

「ということは、人間は価値ある存在だということですね。」

「はい、そうです。」

POINT 人間は価値のある存在です。

「それでは、生田さん、
人間は価値のある存在だということは、
具体的にはどういうことでしょうか?」

「うーーん、その前に、価値とはどういう意味か、よくわからないのですが、、、」

「生田さん、わからない場合は、まずは辞書で調べてみましょう。」

「はい、わかりました。
デジタル大辞泉によりますと、
価値とは、①その事物がどのくらい役に立つのかの度合い、値打ち。
②経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。
③哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性を持った性質。
真・善・美など。
となっておりますが、ここでは、①だと思います。」

「ということはーーー」

「価値とは、どのくらい役に立つのか、ということですね。」

「ということは、人間は価値ある存在であるとはーーー」

「人間はどのくらい役に立つ存在であるのか、ということになります。」

「それでは、人間は、どのくらい役に立つのかというよりも、
まずは、誰に対してどのくらい役に立つ存在なのでしょうか?」

「誰に対してですか?」

「誰に対してというと、自分ではなくて、他人ということになるから、
誰に対してではなくて、何に対してですね。」

「何に対して・・・・・」

「人間は、一体何に対して役に立つのでしょうか?」

「何に対して・・・・・」

「ヒントは、自然界で人間以外のものといったら、、、」

「それじゃ、動物や植物ですか?」

「あと、他には、、、」

「えっ? まだ、ありますか?」

「はい、ありますよ。」

「鉱物とかですか?」

「はい、他には、、、」

「えっ、まだ、ありますか?」

「わかりませんか?」

「生物以外では、、、」

「無生物ですか。」

「はい、正解ですね。
おめでとうございます。」

「良かった。」

「ということで、人間は非常に価値がある。
それは、他人はもちろんのこと、
他の無生物に対しても、役に立つ存在というわけです。」

「ということは、そういう存在である人間が、ましてや環境破壊、自然破壊をするなんて言語道断だ、ということですね。」

POINT 人間は非常に価値のある存在です。
その意味は、他の無生物に対しても、役に立つ存在であるからです。

「そう、その通りです。
あと、人間は、生きている、
ただ、それだけでも十分に価値があります。
というか、人間以外の生物にも、本当は、価値があるんですよね。
無生物にも価値があります。
この意味がわかりますか?」

「それは、もしかしたら、ただそこにいるだけで価値がある、ということでしょうか?」

「凄い!
生田さん、よくそのことがわかりましたね。
そうです。
実は、人間はただ生きているだけでも価値がありますが、
人間以外の生物はもちろんのこと、たとえ無生物であっても、
ただそこにいるだけでも、価値があるのです。
生田さん、この意味がわかりますか?」

「うーーん、ただ適当に答えただけなのに、当たってしまった。(笑)
本当に、そんなでいいのですか?」

「はい、それでいいのです。
というか、適当に答えたようですが、深く考えてみても、答えは変わりませんよ。
そこが、面白いというか、不思議なところでして。
ただ、生田さんには、ちょっと難しいお話になりますが、
先ほどは適当に答えられたそうですが、
それでは、今度は、深く深く徹底的に考えてみてくださいね。」

「もしかして、徹底的に深く考えてみても、
人間はもちろんのこと、他の無生物も、
ただそこにいるだけで、価値がある、
ということなのでしょうか?」

「はい、そうなんですよ。
もちろん、これは一つの考え方であり、一つの価値観に過ぎません。
ですから、この考えを誰に対しても押しつけるわけにはいきません。

とはいえ、この考えを提唱されている方は、
実は私オグ・マンディーノではなくて、
日本人で有能な経営者である稲盛和夫氏なのです。

ですから、私の最初の授業では、
まずは、人間の生きる意味というか、
存在理由について考えてみたかったのです。
わかりますか?

生田さん、
あなたは、ピアノが上手いから偉いわけでも、
素晴らしいわけでもないのです。

もちろん、そのような特技は、それはそれで、素晴らしいことではありますが。
そうではなくて、もし仮に、
生田さんが、ピアノなど全然弾けなかったとしても、
それでも生田さんは、素晴らしい。

生田さんは、この地球上ではなくてはならない存在理由があるということなのです。
すなわち、かけがえのない存在なのです。
わかりますか?」

POINT あなたは、かけがえのない存在です。
それは、何かをしたからというわけではなく、
ただ、そこにいるだけで十分価値があります。

なんだか、生田さんは、ポカンとした顔をされておりますね。
読者のあなたは、おわかりになりましたか?

ところで、生田さんは、大変疲れてきたようなので、
初日の授業は、そろそろこのへんで終わりにしたいと思います。

なお、この授業は、一応高校一年生の生田さんとのやりとりを中心にしてまとめておりますので、もしあなたに高校生のお子さんがいらっしゃったら、是非とも、こちらの授業を受けるよう勧めてみてください。

どうぞ、よろしくお願いします。
なお、次回は、このつづきになります。

すなわち、かけがえのない存在とは何かについてお送りしたいと思います。
どうも、最後まで、ありがとうございます。

なお、この物語はフィクションであり、
実在の人物及び団体とは一切関係ありません。

お辞儀