
(山形県小国町玉川渓流)
■万年雪を抱く飯豊山の麓には、クリアな水質で知られる玉川渓流がある。
夏も終わりを告げて、高原に向かう車窓からは、ススキの穂も揺れて秋風の雰囲気を漂わせていた。
悠然と泳ぐイワナだが、余りにも透明度が高いために人の接近を許さない強敵だ。入渓地点は、国民宿舎の飯豊梅花皮荘手前からだった。
先ずは、高台からイワナの魚影を探索する。
渓谷地帯のポイントは、水深が2m以上あるので川面に降りてしまうと、魚影が確認できないからだ。是を、サイトフィッシングと言う。フライタックルは、8F#4番DTライン。リーダーは、9F6Xでトライした。つり橋の下で、二匹の黒い魚影を発見。見るからに、垂涎の尺イワナである。流れに対して、ヘッドを落ち込みに向け、餌待ち体制にある。後方から崖を降りて、ウルフパターン(獣毛)フライをセット。
ファーストキャストは、狙い通りのスポットにランディング。間を置かずして、黒い魚体がゆらりと近づきフライにタッチ。その瞬間、反転することも無く元の位置に戻ってしまった。
相手は、既に擬餌鉤と見破っているのだ。今の時期、ハッチ(羽化)している水生昆虫は何だろうか。初秋に掛けて、流下してくる陸生昆虫は何か。自問自答しながら、玉川のイワナメニューを思い浮かべた。
足元の川石裏には、小さなヒラタ系とカワゲラの幼虫が付着。しかし、河原のブッシュ帯には、褐色の山イナゴが数多く飛び跳ねているのを確認していた。フライボックスの中から、ブラウンホッパー12番を選びセット。一時間ほど遡行して、川入荘露天風呂付近に到達。ここのカーブには、いつもイワナが着いているポイントがある。左サイドから、少しクロス気味にアップシュート。フライが、流れと同化して、大岩の縁に寄ったとき突然消えた。反射的にストライクアクションを加える。何とヒットしていた。
25cm級だが、飯豊連峰の素晴らしい大パノラマの下で味わう感触は格別だった。上流遡行は、旭又沢合流付近まで。旅の疲れは、ログ柱の露天風呂(川入荘500円)を満喫。小国の味は、越後屋の手打ちそばで飯豊の釣りと味巡りを満喫。
小国町漁協玉川。民宿越後屋
0238:64:2430
国民宿舎飯豊梅花皮荘
0238:64:2111
川入荘:0238:64:2138