
◇初夏を前にすると、何故か東北の渓魚が恋しくなる。
その中でも、色白に浅葱色(あさぎ)の魚紋を散りばめた秋田山女魚は別格だ。そんな想いを胸に、東北道を北上。役内川は、栗駒国立公園の南西部に位置する虎毛山麓を水源に、雄勝町を流れる清流である。R108沿いには、千年の歴史を誇る秋の宮温泉郷があり、渓流の川風が吹き抜ける露天風呂は別天地。釣り旅の癒し宿として、県内外から人気を博している。
温泉場から、下流域に向かって少し走ると川井橋がある。
この先約一km辺りのコンビニで遊魚券を購入。AM10:00。日差しが強かったので、先ずは温泉場より下流域のブッシュ帯を狙ってみた。7Fのロッドに#3番ライン。9Fリーダー5X。セットフライは、#14ベーシックホワイトウイング。水温は12度近くあり山岳渓流としては意外に高い。これらは、河原に自噴する温泉が影響しているのかも知れない。色白肌のヤマメの謎が納得?狙い目(流芯)で、予想通りクルリと反転して姿を現した。ファーストヒットは、22cmの若い美形ヤマメだった。
ベストロケーションに誘われて遡行していたら、渓流傍の露天風呂に遭遇。ここはひとまず退散して、イブニングチャンスを狙う事にした。
川井橋から、二つ程下流の橋付近からキャスト開始。この辺りは、川幅も30mほど有り本流域となる。流れの中央に、大きな岩がありクロスした流芯が怪しげだった。5mの距離まで接近してからシュートした。急流に巻き込まれたドライフライが、水中にスライドしてウェットフライに。偏向グラスで確認しながら、そのままドリフト。その時、銀箔の魚体が覆いかぶさるようにしてフライを飲み込んだ。フックアップと同時に、激しく抵抗していたがランディングに成功。これぞ、小野小町と証する見事な幅広山女魚だった。
(全てC&R)
雄勝町漁協:0183:52:2584
渓流露天風呂のある鷹の湯温泉(秋の宮温泉郷内)0183:56:2141
アクセス・東北道古川ICからR47経由鳴子温泉方面。温泉街から右折して鬼首方面
R108経由約一時間三〇分。