塚本拓弥/九条兼実

改めて、この「美しの水」という作品の持つ力強さを感じた公演でした。
日を追う毎に、立場の別なく、関わった人々が次々と引き寄せられていく。
AND ENDLESSの作品すべてがそうではあるけれど、
今回は殊更にそれを感じました。
この物語で描かれる九条兼実という人物。
おそらく、俳優である僕にとって生涯最高の人物でありました。
悔い無くお別れしようとしっかりと演じきったはずなのに。
しばらく足掻いてみたいのですが、なかなか抜けることがありません。
演じる機会をいただけたこの11年で、もはや自分の一部、なのです。
この作品世界を、最愛の役で、全力で生きられたことに感謝。
そんな様を、御覧頂いたことに感謝。
これからも、この「歴史」を生き抜いたことを誇りに
前に進んで行こうと思います。