田中良子/桔梗

暑い暑い毎日
御来場、誠にありがとうございました。
裸足で走り回った私の夏も終わりました。
人とは勝手なもので、ただそこにある物に想像をのっけて、意味を見出だしたり、感動を求めたりします。
ただ道に咲く花を、寂しそうと思ってみたり気高いと感じてみたり。
それと全く同じで
日々出会う猫にずっと沢山の想像をのっけて、勝手に感動を覚えてきました。
彼等の心を生き方を、いつか演じてみたいと、勝手な人間代表の私はずっと願っていました。
夢は叶い、私にとって一生忘れる事の出来ない夏となりました。
千秋楽を終え、帰宅した私を眠気眼で迎えた我が家の猫は、めんどくさそうにジロリと私を睨みました。
また勝手な想像をのっけた私は
『お前もまだまだだな。』
と言われたような気持ちになりました。
夢は叶いましたが、まだまだこれから。
御来場誠にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。