晴瑠野の会の続きです。今回は飲んだお酒の感想などを。

(その1)をご覧になっていない方は、そちらからご覧いただけたら嬉しいです。


飲んだお酒のラインナップはこちらです。
全部、晴瑠野で、醸造年度(BY)違いです。

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その1にも書きましたが、晴瑠野は、泉橋酒造の自社田圃で消費者参加型の勉強会、
「ハレルヤの会」で田植えから稲刈りまでを行い収穫した「雄町米」を使用して醸した
純米酒です。このお米を、麹米は50%、掛米は65%まで精米して使用しています。

日本酒度、酸度は高めの設計で、全般的に辛口のお酒に仕上がっています。
日本酒度は参考記事に詳しく書きましたが、単なる比重値なので甘辛の指標としては
参考程度ですが、酸度と組み合わせるとかなり甘辛の判断に役立ちます。
一般には、日本酒度と酸度の値が共に高い程辛く感じると言って良いかと思います。

     【参考記事】


酸度に関する、今回副杜氏の寺田さんに教えていただいた知識については、各お酒の
紹介の後に紹介する予定です。

今回は、日本酒度、酸度がポイントになってくるので、お酒ごとに記載します。
裏ラベルについては、今回は全て同じ日の蔵出しのため、製造年月は2013.08となって
おり、ラベルの内容も全て同じのため、(1)のみに載せました。


(1)24BY  山廃純米  日本酒度:+13  酸度:2.2

会が開催された8月7日現在ではまだ売り出されていないお酒です。
今回は特別に提供していただきました。

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冷や:色はほぼ透明。ふんわりとした米の香り。
     口に含むと強烈な酸味が襲って来て猛烈に辛く、かなり固い印象を受けました。
     しばらく空気になじませると、若干固さが取れてほのかに甘味が出てきました。
     でも、やっぱり凄く辛くて固い。現段階では今ひとつで、もっと熟成を要する様です。

燗(65℃):口当たりは強烈です。とにかく酸がきつく、超辛口。冷や同様今ひとつです。



(2)23BY  山廃純米  日本酒度:+13  酸度:1.9

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冷や:色は薄山吹。ほんのりと米の香り。
     やや酸は強く感じるが、(1)と比べるとずっと口当たりはまろやかで、ほんのりした
     甘味と旨味が感じられる。1年熟成させた成果だろうか?
     これはなかなか美味しい。

燗(65℃):冷やの時よりも酸が立ってしまう。より辛くなった感じだが、甘味と旨味に
     より味わいがある。



(3)22BY  山廃純米  日本酒度:+10  酸度:2.0

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冷や:色は薄山吹。香りは良く分からず(^^;; ヒネ香は感じられない。
     まろやかな酸とやさしい甘味。コクのある旨味が乗っていて、これは旨い。
     飲むほどに旨味が伸びて行きます。

燗(55℃):伸び上がる酸と甘味、旨味のバランスが絶妙。旨い。

燗(70℃):ちょっとつけすぎた感はあるが、酸味が爽やかに感じる様になった。
     この変化は面白い。



(4)21BY  山廃純米  日本酒度:+14  酸度:1.5

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冷や:色は山吹。香りは良く分からず(^^;; 
     やさしい口当たりで、少しトロみのある甘さをを感じる。甘味が他に比べて強調されて
     感じるのは、酸が他と比べてかなり弱いためか?
     (3)に比べると、ちょっと水っぽい(薄い)感じがする。

燗(60℃):香ばしい香りが立って来た。旨味はたっぷりだが、甘酸辛が一体となって押し
     寄せる感じで若干バランスが悪い。

燗(66℃):旨味は60℃と変わらないが、甘味がかなり強くなった。


以上、山廃純米の4酒について報告です。
残り2酒の熟成された純米酒については、その3で報告します。

それではまたパー