第233回 平塚 旨い酒の会「24BYの新酒を楽しむ」の報告第3弾です。
 
初回の記事はこちら。→ http://blogs.yahoo.co.jp/andb/9450535.html
 
続きのお酒を紹介します。
(4)「天明(てんめい) 坂下山田(ばんげやまだ) 純米 半熟生
  「Bange Yamada Hanjyuku Nama Junmai Sake」
            福島県河沼郡会津坂下町 曙酒造                     \3,150/1800ml
 
私が応援している蔵のひとつ、曙酒造さんのお酒です。
このお酒は限定酒との事で、なかなか手に入らない希少酒だそうです。今回、湘南ワールド
さんでは、とある事情により少しだけ入手出来たそうです。
 
裏ラベルの説明には、

2005年秋、会津坂下町御池田地区(おいけだ)、弊社の鈴木孝教の実家の田圃で
鈴木孝教の本人の手で育てられた『会津坂下産山田錦』通称『タカシ米』。
その『タカシ米』を100%使用し、当時は米自体の収量も少なく、限定流通で販売さ
れた『bangeyamadahanjyukunama』2年の時を経て蔵出しになったのが2007年の
事でした。そして2012年、春。『タカシ米』は今年も鈴木孝教の手により種が蒔かれ、
田植えされました。9号酵母を使用し天明らしくお酒に致しました。上槽から約4ヶ月
での出荷になります。


とあります。
 
なにがそんなに希少かというと、酒米に詳しい方はお気づきと思いますが、会津で「山田錦」
を栽培し、それでお酒を醸したという点です。東北は山田錦の栽培には適さないと言われて
います。それでも自分の田圃で育ててみたいというチャレンジが希少なのです。
上記のラベル説明の様に、2005年に栽培を開始し、2007年に出荷しましたが、その後
しばらくブランクがあり、2011年に出荷を再開しました。そして、2012年も栽培され、無事
このお酒となったわけです。
 
このお米を55%まで精白し、9号酵母で仕込んでいます。
 
とてもオシャレなラベルですが、このラベルの陰に男のロマンも垣間見られます。
 
イメージ 1  イメージ 2
 
冷や:おとなしめの香りだが、ほんのりと米の香りが漂う。割と口当たりは軽く、甘みが
  若干強いが、天明独特の酸が絶妙に支える感じで飲み進めると甘みは徐々に引き、
  辛口の印象に変わり、どんどん旨くなる。さすが天明という、なかなかのお酒でした。
 
 
(5)「丹沢の華」 大吟醸 生原酒
             神奈川県足柄上群山北町 川西屋酒造店      \6,390/1800ml
 
こちらは(1)と同じく、「丹沢山」の川西屋酒造のお酒です。
私が初めて「平塚旨い酒の会」に参加した時にも出品されていたお酒で、当時は旨さに
大変感銘を覚えました。私を更に日本酒の世界に引き込んでくれたお酒でもあります。
 
いわゆるYK35(wikiより引用~原料の酒米には山田錦を使い(Y)、『香露』で知られる熊本県
酒造研究所で分離されたきょうかい9号(K)という酵母を使い、精米歩合を35%まで高めれば(35)、
良い酒ができて鑑評会でも金賞が取れる、とした公式めいた語をさす
のお酒ですが、そのお手本の様なお酒です。YK35が騒がれる前からこの仕様で造って
いたんではないかと思うのですが、定かではありません。
 
お値段もなかなかなので、なかなか自分では購入して飲めないお酒です。
>米山さん、ごめんなさい。
 
イメージ 3  イメージ 4
 
冷や:上品なとても良い吟醸香。かろやかな口当たりで、鼻に抜ける吟醸香も心地良い。
  既に旨みもかなり乗り、バランスも良く、香りにふさわしい旨さがある。とてもきれいで
  旨い酒でした。このお酒、会が終わる直前にも飲んでみましたが、やっぱり旨い。
  さすが丹沢の華、実力のある軽やかだけと力強いお酒です。
  一度は飲んでみてくださいね!
 
今回で、完結編に持って行く予定だったのですが、又時間切れです。
次回でなんとか完結させます。
 
それではまたパー