初フランクフルトだ!
ミュンヘンは何度か行ったのに、同じようにメジャーなフランクフルトには来たことがなかった。
それはおそらくmotoのルートから外れた所に位置しているからだろう。
名所もさることながら、この街に行ったら必ず名物のアップルワインを飲もうと決めていた。
夕方日本から到着したS嬢と合流、ぶらぶらしつつ目当ての店へ向かう。
冬の日暮れは早く辺りは真っ暗。
アップルワインを出す店(居酒屋?)があるのは中央駅から離れたザクセンハウゼンという静かなエリア。
居酒屋と表現されるようなものがあるとは思えない。
不安になりつつも地図通りに進んでガイドブックに紹介されていた2軒の内の片方に入ることにする。
ビアホールじゃないのに雰囲気は立派にそれと同じ。
人々の賑やかな声、違いは楽団がいないことかな。
素朴な木の机と椅子、壁にコートを掛けて英語のメニューをもらい目当てのアップルワインとマッシュポテトが添えられたソーセージなどを頼む。
周りの机には白地に紺の柄が入った陶器のピッチャー。
ドイツなのにビールじゃないんだ。
アルコール度数は日本のビールと同じと聞くので飲めるとは思うけど、まずはグラスで頼んでみよう。
出てきたのはワイングラスではなく普通のコップに入った薄い液体。
日本で飲むアップルジュースのような色は付いていない。
まぁ自然の色といえばそれまでか。
2人で初の乾杯♪をしてアップルワインを飲む。
な、なんか違う。。。
アルコールは弱め、飲んだ後にふわりとりんごの香り。
が、予想だにしなかった味だ。
S嬢もビミョーな顔をしている。
飲む前はシードルの炭酸抜きのようなものだと思っていた。
少し甘くてのど越しさらっ。
でも目の前のコップの中の液体は甘くないどころか酸っぱい。
酸っぱいものは好みだけど後味がワインと違って雑いというか舌にザラっと残る感じだ。
酸味もりんごを齧ったときのとは違う。
発酵した酸っぱさといえばいいのか。
ソーセージにはビールの方が合うかもしれないが、生クリームが入ったこってり味のマッシュポテトにはこの方がいいかも。
(いや、この大量なマッシュポテトにはグッタリ)
ただピッチャーで頼んで飲むか?と聞かれれば答えはノー。
グラスも大きいからこれで充分です。
ホテルへの帰り道、2人して何かが違ったと話し合う。
明日はビールかワインを飲もうよ。
S嬢はビールはちょっとというのでワインになるだろう。
ただ後になって思う。
もし炭酸入りなら美味しく飲めたんじゃないかと。
ガス入りの水を混ぜれば良かったのでは?と思っているそこのアナタ。
そんなに薄めたアルコールは飲めませぬ。。。
帰国して某バーのおじいちゃんマスターに話したら『アップルワインというのはそういうもの』と言われた。
ワインより安くて気軽に飲める、決して上品に飲むものではないと。
居酒屋でチューハイを飲むようなもの?
ワインなんだとイメージを膨らませすぎたのかなぁ。
りんご酒(日本語にすればどちらも同じだけど)といえばいいかも。
コップ酒が似合う言い方でしょ?
motoにはすごく似合う気がするのだけど(爆)次回からはお上品にワインといきたいな。