初めてミュンヘンの土を踏んでから12年が経った。
いや~ご無沙汰してましたとばかりに寝台車から降り立った早朝はさすがに人も少ない。
相変わらずの高い天井、だかしかし駅は激しく変貌を遂げていたのだ。
友人がバナナを買ったフルーツショップがあった辺りには同じように独立したキオスクのような店が並んでいる。
違うのはそれぞれの店舗デザインが統一されていること。
パン屋も新聞スタンドも同じサイズの同じ店。
並び方も美しく整理整頓されたドイツの表玄関といった感じ。
移動スタンドのような小さな店は柱の脇にあって塩の付いたプレッツェルやクレープ・ラップサンドが売られている。

更に凄いのが切符売り場の如くガラス張りされた中に並ぶ飲食コーナー。
レストランではない。
(テーブル席のあるレストランは別の場所にあるのだ)
焼ソーセージやボイルソーセージからは湯気が上がり飲食スペースもある。
鳥の丸焼き・ポークのグリルやもちろんビールも!
チェーン店と思われるパン屋では出勤前の人々が早口で注文を飛ばす。
二桁のブランクって大きい。。。
私の記憶と合致するミュンヘン駅は天井の高さだけだ。
しかしブランク20年以上の父には全てが違うらしい。
駅構内の書店で日経や朝日・毎日といった日本語新聞が手に入ることすら思わなかったとか。

私にとってここは以前から都会だった。
けれど今の姿をみると記憶にある駅は田舎っぽい(笑)
昔のドラマを見たときに感じる服装や髪型の古さを感じてしまう。
それが時の流れ、時代というものなのか。
今やスタイリッシュに変貌したミュンヘン駅は今日も多くの人が行き交っているに違いない。
そして確実に変わっていくだろう。
次回訪れるときに自分が何に驚くのか今は想像もつかない。