前回に続いて
今回は華僑と日本人の考え方の
違いに触れてみたいと思います


華僑グループのボスや
そのネットワークに属する
資産家たちは

お金を持っている人ほどお金を寝かさず、

投資に回してお金を育てています

 
つまり華僑社会の一員となれば、

自分がたとえ一文無しでも
彼らに投資をしてもらって
ビジネスを始めることも可能なのです



新たな仲間を増やすことは、

ボスの重要ミッションでもあります

 

仲間を増やし仲間に投資して育て上げることは、

親分としての面子を保つ上で、

また勢力を拡大する上でも
欠かすことができません

 
すなわち師弟は
需要と供給の関係にあるわけです

 
ボスにお金を出してもらって
ビジネスを始めた弟子は

「ボスのおかげでいまの自分がある」と

周囲に言いはやしてボスを立て続けますし、



儲かれば当然その利益を還元します
さらに中元・歳暮はもとより、

毎月のように贈り物を携えて
ボスのもとを訪れます

 

ボスは弟子たちを育てることによって、

自分のお金を使わずによい暮らしを
楽しむことができるのです



このような華僑社会のやりとりは、

需要と供給の合致、

そしてコミュニケーションの
継続を前提とした等価交換と
表現してもよいかもしれません

 

<誰でもお金を使わずに物を得ることは可能>

私たち日本人は、
欲しいものを得るための手段は

お金以外にあり得ないという
先入観にとらわれています

 

お金が足りなければ時間をかけて貯めるか、
あきらめるか……。

 

しかしお金=貨幣は

もともと物々交換を
便利にするために発生したものです

 

 
現代日本においても、

商品やサービスの対価を
お金で払うルールは
実は絶対ではありません


貨幣経済が基本ではありますが、

企業にしても商店にしても、
必ずしも顧客全員からお金を
取らなくても運営していけます

 

お金がなくても欲しいものを
得ることが可能なのです

 

 

「1日だけこの8万円のジーンズを
4000円で貸してもらえませんか? 
 
貸してもらえたら
ネットオークションに出品して、
売れたら8万円で買い取ります

売れなかったら必ずお返ししますし、

もしキズをつけたりしたら
きちんと弁償します」

 

というように、
ショップ側に損をさせることなく、

自分の目的を4000円で達成でき、

さらにオークションで
8万4000円以上の値が付けば

買い取っても得します

 

 

そんなことをするくらいなら
コツコツお金を貯めて買うよ、

という人が多いでしょう

コミュニケーションとは
本来面倒くさいものなのですから・・・

 

 
しかし、
それをきっちりとやるのが華僑であり、

コミュニケーション力が高いからこそ

お金持ちに認めてもらうことができ、

自分のお金を使わずに
ビジネスを始めることができ、

成功して自分も
お金持ちになることができるのです