24時間テレビスペシャルドラマ「車イスで僕は空を飛ぶ」 | 作家 坂井あおのブログ

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小説・シナリオ(ドラマ、映画、CM)・写真詩集作家、坂井あおの日々浮かんでは記憶の海に消えゆく思いを気ままに綴るブログです。

昨日、書こうといったので、今日は少し、24時間テレビスペシャルドラマのお話。

より深く、ドラマを楽しむために? 読んでいただけたら嬉しいです。


24時間テレビの「車イスで僕は空を飛ぶ」には原作があります。

「命のカウンセリング」長谷川泰三著 あさ出版


原作は子供時代から大人になって挫折を乗り越え、その先の未来まで書かれています。


ドラマでは二宮さんが演じるということもあり、原作の中のある部分を選び取り、そこを脚色して、話を広げて、原作の方の思いと、ドラマとしてのメッセージなどを込めて作られています。


ドラマについてはもう、みなさんに見ていただくのが1番だと思うので、21時20分頃くらいでしょうか、

24時間テレビ内のドラマを見てください。はっきりはわからないので、24時間テレビを基本的に見ててください(笑)


原作のことですが、もちろん、実話をつづったお話なんですけど、本当にこれがノンフィクションなのか、というほどに子供の時代から、長谷川さんはハードな生活を送られています。


普通の小学生が、そんな経験をするなんて、本当に信じられないような環境を強いられていたんです。

そんな過酷な環境でも、長谷川さんは生き抜いてきたんですよね。


長谷川さんは4歳で家族が一家離散してしまいます。

まだ4歳なのに、「これからはひとりで生きていかなきゃいけないんだな」と漠然と理解している子供。

新聞配達したり、アスベスト工場で働いたり、まっとうな学校生活や家族の保護なんてないことが当たり前。そんな風に大きくなるにつれ、きづいてくること__自分はみんなと違うんだ。


当たり前と思っていた過酷さがよりきつく感じる。

だってみんなはそうじゃなかったから。


みんなは遊んで、勉強して、家に帰ると明かりがついていて、ごはんがあって、洗濯物もそうじもしてくれる人がいて・・・。



子供の頃に住んでいた家とか、遊んでいた公園を、大人になってから訪ねてみると、思っていたよりずっと小さいって経験、ありませんか?

私はすごく思いました。23歳まで住んでいた実家になのに、数年後に行ってみて、こんな小さかったかなあって驚きました。


やはり自分が身体的にも、経験的にも、小さく、狭かったから、世界はもっと大きく見えていたんでしょうね。


それを考えると、本当にハードな環境にいた子供の長谷川さんが感じていた過酷さは、大人が感じる以上にもっとすごかったんじゃないでしょうか?

もう世界のすべてが、未来が大きくゆがんでしまって、取り返しがつかないような、そんな世界をひとりで生きていかなければいけないような・・・。

その時の、子供ながら心に刻んだ決意は、その後の人生の生き方をかたくなまでに決定させたのかもしれない。



でも、そんな過酷な状況を生き抜いた彼でさえ、乗り越えることのできない「人生の壁」がまっていたんです。

それがドラマになった部分なんですね。

どんなことも、自分ひとりで頑張って、生き抜いてきた彼が本当に参ってしまったのは、事故のことだけではありません。

彼を挫折させたもの__そして、そこから彼を一歩の人生に導いていくもの、それをぜひ、ドラマで見てほしい部分です。


でも、そこまでの体験がなければ、彼は子供のころに自分で決定させたかたくなさを変えることができなかったのかもしれない。

そんな人生の、子供時代の背景も含めて、ドラマをより深くみて頂けると嬉しいです。



これは一人の人間の物語です。

きれいな心と、しょうもない人間の愚かさを抱えて生きている男の人間ドラマです。



キャストもスタッフも熱を持って、この作品を作っているので、きっと素晴らしい作品になっていると思います。

ぜひ、25~26日の24時間テレビとともども、スペシャルドラマもご覧いただけたらと思います。


私はわずかばかり、ストーリー作成にお手伝いさせて頂きました。微力ですが、自分のできる限りの熱を込めさせてもらいました。


25日土曜日~26日日曜日。日本テレビ24時間テレビドラマは夜9時20分頃ですよ! ぜひ、見てくださいね~♪

土曜日ですよ~!!!


「車イスで僕は空を飛ぶ」サイト↓

http://www.ntv.co.jp/24h/contents/drama2012/



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