ANCORAーアンコーラー -6ページ目

ドンジョヴァンニ(31)

ツェルリーナのアリアって結構初期の音楽を始めた人が歌ったりすることもあると思うんですが、一幕の『ぶってよマゼット』もさることながらこの『薬屋さんの歌』なんてもうエロスを通り越してエロです。

これを理解して歌ってる若い女の子がいたら---おい、そこのおやじさん!よだれよだれ!

モーツァルトのオペラは言葉に別の意味をかけてる言葉遊びの要素が強いので、歌うかたはご注意あそばせ!

たとえばフィガロの結婚の手紙の二重唱。『松の木の下であなたを待ってますわ』なんて台詞がありますが、松を意味するpiniは隠語でアレを意味するわけで、二人で松の木の下を連呼してるのはただのシモネタ合戦だったりするのです。これも結構無邪気にみなさん歌ってらっしゃるのでお気をつけあそばせ!

と脱線はここまで、ツェルリーナのアリアは隠語というよりもっと直接的!
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『私はなんでも治す秘密の薬をもってるのよ。それは天然の香油のようなもので、私がいつだってあげれるものよ。ねえここを触ってみて。ねえ、それを感じるでしょ。ほらここよここ!』

ここってどこ!それってなに!誰か教えてクレーい!というわけでR指定な夜は更けていくのでした----

ドンジョヴァンニ(30)

間が悪く登場したマゼット。彼はジョヴァンニを追い詰めるべく武器を持って現れます。その空気の読めなさ加減に苛立つジョヴァンニは、レポレロに扮装しているのをいいことにマゼットを油断させ、マゼットの武器で彼をめったうち!

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揉み合いで偶然殺してしまった騎士長と違い、ここでは初めて意識的に他人を叩きのめすジョヴァンニ。この辺りから彼の理性のたがが外れてきます。

まあ、女遊びは理性と関係ないのかと言われれば返すことばもないですけどね(笑)

そんなわけで彼をめったうちにして次の獲物を探してジョヴァンニは逃げ出します。

入れ替わりにやって来たのはツェルリーナ。『痛いよ痛いよ』と泣く情けないマゼットをみて幻滅---とならないのが、彼女の魅力。

母性本能全開で『いたいのいたいのとんでけー』とうたいます。

『ねえ、マゼット知ってる?あたしは薬屋さんなのよ』

なんて、そんなセクシー富山の薬売りいたら即日完売だよ!というくらいの色っぽい歌を歌うわけですが、内容は次回!

もう超スピードアップすぎておいてかれないでくださいねー!

ドンジョヴァンニ(29)

窓のしたから聞こえる声。男が女に愛を語る。それはまさに禁じられた音楽。

エルヴィーラはその(ジョヴァンニの)声にありし日を思いだし、身もだえします。

『ああどうか部屋から降りてきて私の慰めてほしい。心から反省しているのだよ!』


好きになれば相手がデブだって薄くたって貧乏だって素敵な王子様。目の錯覚も恋の錯覚くらいな勢いで変装したレポレロをジョヴァンニだと思い込んでその胸に飛び込むエルヴィーラ。

レポレロもこれ幸いとばかりにやりたい放題。あまりの調子ののりかたにジョヴァンニは『狼がきたぞー』と大きな音を出すので二人はびっくりして逃げ出します!

二人が逃げ出したすきにジョヴァンニはエルヴィーラの小間使いに恋の歌を唄います。

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当時の未婚の女性、特に身分のある女性は気軽に外に遊びに出たりはしないので、男は可愛い女性を見かけると窓のしたで朝な夕なに恋の歌を唄います。朝に歌うのがマッティナータ。夜に歌うのがセレナータ。というわけでジョヴァンニが今歌ってるのがセレナータというわけです。

さて、小間使いがでてきていよいよ!といったところに現れるのはマゼット!

またもやジョヴァンニ失敗の巻!