ANCORAーアンコーラー -12ページ目

ドンジョヴァンニ(21)

モーツァルトのテノール----

だいたいテノールって聞くとみなさん主役!って思いますよね。ルチアのエドガルド、椿姫のアルフレード、蝶々夫人のピンカートン、カルメンのホセ。

みんな人間性は別として、愛のためなら命をかける熱血漢!

しかし、モーツァルトに至ってはテノールはまあ役立たずばかり!声が低い方が実生活ではしっかりして聞こえるから、そういう意味では矛盾のない配置なんでしょうが。

オッターヴィオもその典型。確かにアリアはすごい美しいものばかりですが、アンナの尻についていき、実質のことはなにもしない。





『僕はアンナのかたきをとって、アンナの心を慰めるんだ』

なんていいながらその実、ひとりでドンジョヴァンニと対峙するシーンは最後まで皆無です。

でも今回のキャストがそんなモーツァルトテノールが似合うタイプではないことはご存知の方も多いでしょう!

ともあれ、オッターヴィオはアンナを思う熱い気持ちを
歌い上げるのでした!

ドンジョヴァン日記(4)

昨日、なんと二週間で荒通し!全幕演出がつきました。そんな状態で写真なんてとれるわけもなく-----すみません。

まあ、二週間というより実質1週間弱の稽古日程---こんな突貫なわりにかなり動きが複雑なのは演出三浦安浩の真骨頂。みんなフラッフラでがんばってます!

ここから更に赤と黒で大きく演技が変わっていきます。というわけでまだようやく序盤戦終了って感じです。(もう体力的には終盤戦突入してますけどね---ww)

で、照明も舞台配置も赤と黒で変わるんだからどこまで変わるんだか、楽しみでしょ!

オペラって敷居の高いものだよね---ってよく言いますが、敷居なんて高くても低くてもいいんです。

問題は面白いか否か!そしてこれは間違いなく面白い!

さあ、みなさん4月11日18時半、12日18時。手帳を開いて両日チェックです!かなっくホールがみなさんをまってます。

お問い合わせはお知り合いの出演者か、ancora.since2007@gmail.comへどうぞ!

ドンジョヴァンニ(20)

昔ドンジョヴァンニを見たとき、最初から最後までアンナがオッターヴィオに冷たいので、これは冷えきった恋人同士なんだなと思っていました。

しかし!このブログの最初の方にこの当時の様子を書きましたが、これは婚前交渉なんて許されない時代の出来事です。

なぜアンナがオッターヴィオにつれないのか---それは----おわかりですね。そう!彼女はオッターヴィオにあらいざらい話すわけにはいかないわけです。それが意味するものは社会的な抹殺を意味することでもありますから。いわゆる不幸なオペラの主人公(椿姫、リゴレット、ボエーム、アンジェリカ、カヴァレリアルスティカーナなど)はみんな婚前交渉して教会に行けない身です。

今みたいに若気の至りなんて笑って済ませられない話なわけです(いまだってどうだかは人それぞれですが)

しかし、ショックを隠しきれないアンナはぽつりぽつりと『あの夜』に『あの暴漢』が『なにをしたのか』を語り始めます。

もちろん真実はアンナとジョヴァンニ以外に知るものはいないわけで、オッターヴィオはそれを信じるしかないわけです。

たとえその話の裏に別の真実が隠されていたとしてもそれを認めるわけにはいかないわけですから、オッターヴィオとしては『暴漢』ジョヴァンニを打倒する決意を決めるのでした。ジャジャーン!