大学4年
内定なし
公務員試験に落ちまくっている
最終までいった独立行政法人も未だ連絡来ず
民間試験経験は無し
今になってやっと将来のことを考え出した
どんな人生送ってくのか
9月の地元町役場試験に集中するか
民間を探すか
それともいっそ行政書士を取っていきなり開業するか
そんなおいらはなにをやっても中途半端
出し切れるほど頑張れない
そんな致命的な特徴のおいらが5年後、いや1、2年後どうなっているのか
中高は楽しかった
みんながおいらを好きで、おいらもみんなが好きで
家でも家族がいる居間が好きな場所
姉ちゃんの部屋の姉ちゃんが座ってる机の隣に寄り掛かっておしゃべりする
お母さんには内緒だよと言わんばかりに別れ際の握手の中で小さく折り畳まれたじいちゃんからのお小遣い
同い年で先に社会人になって、半額の痛んだ桃を食ったと話したら立派なメロンを贈ってくれた粋な従兄弟
親戚の中でも愛され、一目置かれていたおいらの予定は、さすがはあいつだよといわれるような職に就いて、今まで通り歓迎されるやつになることだった。
もう北海道を離れて4年になる
地元友達やじいちゃんばあちゃんにいつ帰ってくるんだと言われる度もどかしくてならない。
もし明日朝起きて中一に戻ってたら
あいつに告白して、部活をクソほど頑張って、涙流すくらいみんなで笑い合うんだ
過去に縋るってそんなダメなことかな
おいらは過去が、思い出がないと今はもうやっていけない気がする
なよなよしてるやつとか甘ったれてるやつとか客観的に聞くとムカつくけど、おいらは自分に甘いので、たぶんそういうやつなんだろう
おいらは完全な不完全人間になっちゃるけ
今はデコのニキビを潰さず我慢することに専念しようぞ
真夏の午後2時
気の抜けた温いコーラをグッと飲み干す優しさを持ち合わせられる様に
