ピッピのはじめてのおつかい vol.1
小さな女の子と優しいお母さんと鶏の家族が森の小さなおうちで暮らしていました。
小さな女の子の名前はピッピといい、歌うことが好きなとても元気な女の子です。
鶏の家族はお父さんとお母さんと、さいきん生まれた4羽のひよこたちです。
ピッピは最近特によちよち歩き始めたひよこたちと遊ぶのがお気入りでした。
ある日、お母さんがピッピにいいました。
「ピッピ、ピッピはお使いができる?」
「うん、できるよ どんなお使い?」
「じつはね森の向こうに住んでいるおばぁちゃんは、このところ足が痛くて元気じゃないの。パンとジャムを届けてあげてほしいの。ピッピが一人でお使いができると、きっとおばぁちゃんはびっくりするし元気になると思うのよ。」
「いく、いく、いきたい」
「森の向こうのおばぁちゃんのお家までは遠くて、ピッピはキケンなことがあるかもしれないの。だから途中ではけっして遊んだり寄り道しないで行ってね。だれかに話しかけられても知らんぷりして行くのよ…わかった?」
「はぁ~い」
お母さんは赤いずきんのついたピッピの上着のボタンを留めながらやさしく話しました。「途中にきれいなお花が咲いていても夢中にならないでまっすぐおばぁちゃんの家に向かうのよ。」
「はぁ~い」
ピッピはお母さんのお話よりもお出かけの時にいつも着せてもらう赤いずきんのついた上着のことを考えるともう胸がわくわくして、おばぁちゃんの家までの道のりなんて考えもしませんでした。
ピッピだけの秘密なのですがこの赤いずきんの上着はとても不思議な上着で
赤いずきんを被ると葉っぱやお花や鳥たち…みんなのおしゃべりが聞こえてくるのです。
「いってきまぁ~す」
「気を付けて行ってらっしゃい」
ピッピはおばぁちゃんへのパンとジャムが入ったかごを持ってウキウキわくわくしながらお家をあとにしました。