本当にどこも彼処も、名前がついて回る。

だから、本名は出さない。
どこの家の誰だって。
誰先生とこの誰だって。
悪いことじゃないのは知ってる。
名前に守ってもらってるのも知ってる。

でも、何もなければ小さな箱に居る必要もない。
私もばんぎゃるさんになれたと思う。

それこそ、アルバイトも選びたい放題だったと思う。

いっくんに共感を覚えたのも、西川さんの感覚に似たものを感じたのも、それはよく似た箱で居たからでしょう。

さぁ、笛持って出掛けよう。