きっかけは、なんだっけ。
寒い冬から春になる少し前、当時仲が良かった人が、変わったバンド名のバンドがあって、興味深い、と言っていた。
そんな折、ゴシックパーティーと鉄の島に出会う。

この世界は広く、とても悲しい。

月請いは、きらきらしていても、儚すぎるこの世界の…真夏の夜の夢だった。

特にこれと言った人も居らず、何だかメイクも似合っていないと思っていた。

だからベースの人の名前が仮に、鉄夫だとしてもそれは本当にどうでもいいことだった。

『楽しかった?』
「楽しかった。」
それが夢の世界の全て。

きらきらの世界は、いつの間にか、無理にでもこのきらきらを維持しなくてはいけない世界となっていた。

最近思う、彼女らが好きで好きでたまらないのは、その集団に所属する『彼』であって、その集団ではない。