アメリカのBonnaroo Music Festivalに行ってきました。
海外フェスに行きたい人、計画してる人いると思うので、音楽とは関係ないですがtipsとして見てもらえると。
◆筆者のステータス
フェスはかれこれ30回ぐらいは行ってるんじゃないでしょうか。
使ってるお金を考えれば結構震えます。
フジロック、サマソニにそれぞれ10~11回。
エレクトラグライド、メタモルフォーゼ、ソナーなど電子音楽系のもちらほら。
海外フェスにはコーチェラに10年前に1回行ったことがあります。
レッチリ、ビョーク、レイジの再結成など鼻血が出そうな内容だったので、意を決して何も知らないアメリカに足を踏み入れました。
ロッキン、ライジングサンなど邦楽系は経験値ゼロです。
一生に一度行きたいグラスト。ヨーロッパに赴任の辞令が出ることを望みます。
今回のボナルーは初めてのソロ参戦。アメリカにいる間にどうしても行きたかったので、気が付いたらホームページをクリックしておりました。
◆アメリカ内のボナルーの立ち位置
アメリカの有名なフェスはこの3つ。
ロラパルーザ(シカゴ)
コーチェラ(ロサンゼルス)
ボナルー(テネシー)
ロラパルーザは都市派のフェス。
ボナルーは田舎派のフェス。
コーチェラは砂漠のフェス。
ざっくり種別で分けるとこんな感じです。
今回は仕事上のスケジュールと異動距離を考えてボナルーにしてみました。
日本にいるときはフジロックを1年の始まりと終わりにしていた、フジロック教徒の私としては、意図せずフジっぽいフェスであるボナルーに行けて大変楽しめました。
フジロックに行く人をフジロッカーというように、
ボナルーはBonnaroovian:ボナルービアンと呼びます。
そしてフジロック終了直後のフジロックロスを、
ボナルーではPost Bonnaroo Depressionと呼びます。
facebook上ではあと何日カウントダウンがあり、終わったらアプリを消したくない人やリストバンドを切りたくない人が記事を上げ、みんなが「わかるー!」という返信を返す。
なんかいろんな面でフジっぽいです。
◆コンパクトな会場
フジロックは会場の端から端まで行こうとすると、徒歩で1時間かかります。
特定の会場に決め込んで住み着く以外は、とにかく徒歩、徒歩、徒歩です。
その一方、ボナルーは徒歩5~10分で全ステージにたどり着けます。
終わった後の疲れ具合が全然違います。
※この下の辺にステージが密集。平地だからさらに歩きやすい
◆ハイタッチ習慣
とにかく人がハイタッチを仕掛けます。Happy Roo!という掛け声で、見ず知らずの人がハイタッチ。
私もソロ参戦だったものの寂しくなく楽しめたのは、こういう連帯感があったからかも。1日に10回ぐらいは誰でもハイタッチするんじゃないかなと。
いやほんと楽しかった。
◆予約の仕方
予約するサービスのタイプは日本とあまり変わりない感じです。
1日券or複数日券を購入。
オプションとして駐車場とキャンプ場のチケットを購入する感じ。
シャトルバスで近隣のナッシュビルという土地まで移動するチケットもありますが、基本的にはみんな車で行ってそうです。
そして車の隣にキャンプ用のテントを立てるか、キャンピングカーをレンタルするか。
オンラインで予約と会計を済ませると、リストバンドがフェスの2週間前ぐらいに郵送で届きます。
リストバンドを当日その場で交換するより便利で良かったです。
(リストバンド交換待ちの行列は日本でよくある光景)
日本から予約をすると、会場前にあるチケット引き換え場に並ぶ感じになると思います。
今回私は車で行ってキャンプはせず、近隣のモーテルを予約して、ホテルとフェスを自分の車で行き来するという形にしました。
私は初めてのソロ参戦というのもあるし、キャンプのためにアメリカでモノを揃えるのも大変だったので。
実際モーテルとフェスの駐車場までは20分ぐらいでそこまで不便もなかったです。
◆バッグ、リュック
バッグはウェストポーチか、透明のリュックサックでないといけません。
日本だとそういう制限無いので、バッグは割と戸惑うかもしれないですね。
会場の近くにwalmartなどあり、足りないものを買うには全く不便もなかったので、現地調達もアリかも。
ナッシュビルも結構都会なので、シャトルバスコースでも車がなくてもあんまり不便もなさそう。
◆ハイドレーションバッグ
バッグはバッグでもハイドレーションバッグは例外。参加者での所持率4割ぐらい。ペットボトルをいちいち買わなくてもいいし、すごく便利そうでした。日本でもこれ流行りそう。
※お兄さんが背負ってるオレンジ色のやつ。トレイルランニングとかで使うものらしい。
◆服装
雨は降ります。実際降りました。フジほどでないにしても、足元はぬかるみます。
男子は普段フジロックに行く服装で問題なさげ。フジ用に買った登山用の靴が今回も功を奏しました。ゴアテックスのレインウェアもあって助かったやつです。
男子の上半身裸率30%ぐらい。体に自信のある人もない人もみんな結構脱いでますね。
女子はとにかくビキニとホットパンツが目立ちました。50%ぐらいはそうなんじゃないかな。暑かったらビキニ、寒かったら上からキャミソール。
いやぁエロい。
◆イス
フジだと必需品に近いイスですが、ボナルーではあまり見かけませんでした。
代わりにみんな持ってきていたのはレジャーシート。とりあえず敷いて地べたに座る習慣ですね。
フジだと大きな石がゴロゴロしていますが、ボナルーではほぼ全面芝生なので、その違いがでかいかもですね。
私もフジで御用達のHelinoxもってきましたが、全日程車に置いたまま使わずに終わりました。
◆お金の用意
会場内での現金使用率、私はゼロでした。
リストバンドにチップがあり、paypalで登録したIDと連携させていたので自動的にクレカに引き落とされる仕組み。
特にフジとか、お金ないからおろそうと考えると結構大変。
現金しかない人も、会場内のいたるところにATMがあったので、クレカ使わない人も非常に便利だったと思います。
◆ごはんの話
フェスに限らずアメリカで日本と同レベルのものを食べようとすると、高級な場所に行って日本の3倍のお金を払うしかないです。
生ビールは10ドル、缶ビールは7ドル、普通のご飯も大体10ドル超えます。そして感動するお味に会えることはなく。。。
日本のフェスご飯のありがたみを感じます。アメリカにピザ屋さくらぐみが出店すると、日本以上に大行列ができること間違いなしです。
◆レモネード
アメリカの定番の夏の飲み物はレモネードです。フェス内でもいたるところにあります。
野外で日光を避ける場所があまりない会場内では、レモネードがマジで命の水です。
◆トイレ行列無し
日本でも昨今改善されてきたトイレ行列ですが、ボナルーでは全く感じることがなかったです。
多少並んだにしても2,3分。会場のコンパクトさもあると思いますが、やっぱ量ですかね。
◆タバコの香りとマ〇〇〇〇の香り
まあ、ここはアメリカですから。灰皿はありますが意味を成しません。
いたるところで吸ってますし、いたるところで捨てられます。
日本だと数年に1回は、「あ、、、このにおい、やってんな。」というのを感じますが、アーティスト待ちの時は結構な確率でやってる人のにおいがします。
アメリカだと合法化の流れが進んでますが、ビザを持っている人間や観光で来てる人間がやるには、まだまだリスクがあるかなぁと思います。
あ、私は全く手を出してません。