生活が落ち着いて久しぶりの旅行に。フィラデルフィア美術館でデュシャンを見るためと、ボルチモアでプロレスを見るための旅行でした。
 

 

 

このサイトによると、東海岸のオススメ観光都市は5都市。

https://www.travelbook.co.jp/topic/3883
北からボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントン、マイアミ。
時間を見つけて長距離ドライブがてら、ちょこちょこ行ってみると、5都市中4都市に行ってました。
バージニアからマイアミになるともはや外国クラスで遠いのですが、それ以外の4都市は頑張ればバージニアから車で行ける範囲。


 

というわけで、4都市がどんな都市だったか、考えてみようと思います。
いろんな人が耳にするような観光は他のサイトに任せておいて、この記事は私的な観点で。



これはワシントンのナショナルモール。フォレストガンプでむっちゃ有名なやつ


1.街のサイズ感
この4択でどこに住みたいかといわれると、ワシントンだと私は答えるでしょう。
一番の理由は街の落ち着き具合です。ボストンかワシントン。
実は都市の人口として考えると、こんな感じ。
ニューヨーク>>フィラデルフィア>>>>>>>>>>>ボストン>ワシントン
日本にすると、こんな感じでしょうか。
東京>>>>>>>>>>>>福岡>>広島
アメリカにとってワシントンDCやボストンは日本の福岡的なイメージでとらえるとよいかもしれません。

このサイズ感が非常に良い。
生まれが田舎で一両単線の電車で高校に行っていた私にしてみると、人が多すぎるのって、そこにいるだけでどうしてもストレスです。
街中で車を運転するのも、ストレス度合いが全然違う。
かといって、むっちゃ田舎でもないし、何もないわけじゃない。見どころも多い。

私にとっては、疲れる都市ニューヨーク、フィラデルフィア
疲れない都市ワシントンDC、フィラデルフィア
そんな感じです。
街並みを見ながら、住むとしたらどこがいいだろうねーって考えるのは楽しいですよ。



外から見たニューヨーク。こっちが好きな人は好きだろうなぁ。


2.アートをガヤガヤ楽しむ
どの都市にも、日本では考えられない規模の美術館があります。
ボストン美術館、メトロポリタン美術館、フィラデルフィア美術館、国立美術館などなど。日本みたいに何も話せない感じの空気というよりは、みんなガヤガヤあーだこーだ言いながら見てます。最初の30分ぐらいはツアーに参加してみて(日本語のツアーもありますよ)、あとは一緒に来た人とワイワイ見るのが、日本ではできない楽しみ方だと思います。

 

ワシントンの国立美術館はスミソニアン博物館群の仲間で、入場料タダです。
ここに行った後、他の美術館に行くと、このタダのありがたみを感じることになります。ボストン、メトロポリタンは25ドル、MOMAも25ドル、フィラデルフィアは20ドルです。
    


子供たちがゴッホのひまわりを見ながらアートの課外授業。羨ましい。



3.人種のるつぼ感を感じる
東京、大阪、名古屋、福岡行ってもなんとなく雰囲気は一緒になるように、正直この4都市で見られるものって大差無いと思っています。
が、街のサイズ感と反対に、ニューヨークとフィラデルフィアには人種のるつぼ感があります。勢いとでも言いましょうか。街のテンションが50%上がった感じです。いやっほーい!的な奇声を聞く量が、この2都市は多かったです。

住みたい都市かというと逆ですが、外国来た感を存分に味わうには、この2都市な気がします。


新年あけましておめでたいニューヨーク。新年を祝いたい日本人の方が多い。。。


4.ジャンクフードとフードトラック
ランチで何を食べたい?ってなった場合も日本の都市と同様で、おいしいものは探せばたくさんあります。あえて言うと、日本食はニューヨークがダントツかなと。これはそこに住む日本人の量が関係していると思います。

 

ですが、店の中で食べるよりも、私はフードトラックで買う方がオススメです。
新宿ではケバブのトラックをそこそこ見かけますが、アメリカはフードトラックの本場。どの都市も並んでるトラックの量が違います。


 

有名なフードトラックもありますが、私は何も調べずに、人が並んでるフードトラックに並ぶ作戦で行ってます。外したこともなく、どれもまあおいしいです。
店舗で食べるランチはどこも10ドル下回ることは無いですが、フードトラックは10ドルを必ず下回ります。お財布にも優しい。

ニューヨークのベーグル、フィラデルフィアのチーズステーキ。
この辺をフードトラックで買って、近くの公園で食べる。私がアメリカにいるのを感じる瞬間です。

アメリカのランチはハンバーガーだと思っている人、多いんじゃないでしょうか。
アメリカ人のお手軽ランチはみんなハンバーガーよりサブウェイみたいなサンドイッチですよ。







5.学園都市
ボストンとフィラデルフィア。ここにはたくさんの有名大学があります。
ボストンにはハーバード、マサチューセッツ工科大学。
フィラデルフィアにはペンシルバニア大学、テンプル大学などなど。




日本だと、大学と校門や町がイメージできるのって、東大の赤門、慶応の三田、早稲田な感じでしょうか。どれも街を歩いていると、「あ、あった。」ぐらいな存在感ですが、アメリカはちょっと違う。

 

こっちの学園都市は、建物一か所というわけでなく、ほんとに街全体が大学といっても良いぐらいのノリです。雰囲気やブランディングがそれぞれ違っていますが、どれも行けば何かを学びたくなるような空気が漂っています。
 

 

観光で大学って、、、ってなるイメージもあるのですが、ランニングしているお姉さんやおじさんだったり、犬の散歩に来るおばちゃんだったり、写真ばしゃばしゃ撮る中国人観光客までいろんな人がいます。
留学したいなと考える人(うーん、お金に余裕はないかもですが)、リアルに志望校に行ってみることをお勧めします。やる気が出ること請け合いです。



スーパープレゼンテーションで有名な伊藤穣一のいるMITメディアラボ。ハーバードと変わって都市感が凄い。


6.歴史を知る
この4都市には、それぞれアメリカという国が出来上がったときの歴史の痕跡が多く残っています。まさにこの周辺からアメリカの歴史が始まっています。

 

ブラタモリのようなノリで、当時の痕跡を探してみるのもよいかもしれません。
ブロンクス、ブルックリン、ハーレムなどなどニューヨークの地名は、その昔ニューアムステルダムと呼ばれていたオランダ植民地時代の名残だったり。
ボストン茶会事件が起きたボストン港周辺には、その当時の史実を伝えるモニュメントが沢山あります。
フィラデルフィアにはアメリカが独立宣言を書いた場所があります。
ワシントンDCの桜を見ながら、なぜワシントンDCだけ桜並木があるのかの歴史を紐解いてみるのも楽しいです。


 

7.ランナーになる
アメリカのドラマでは、朝にパーカーを着て走るエリートサラリーマンというシーンは結構見るはずです。どの都市もそうですが、まあランナーがいます。皇居ランナーみたいに特定の場所というよりかは、どこでも走ってる人がちらほらいる感じ。

フィラデルフィアのロッキーステップと呼ばれる、その昔ロッキーが登って叫んだその場所では、ダンベル持って会談登ったりするガチな人も結構います。

 

トレーニングウェアを持ってきて、公園でも道路でもどこでも、とりあえず走ってみる。そうしてアメリカ人気分になってみるのも楽しいですよ。

 

観光客に交じって絶賛トレーニング中の人たちもちらほら。

 

P.S. というわけで

正直アメリカの都市で観光って、あんまり代わり映えしないんですが、そういう時こそ掘り下げてみる。

これらの話は決してインスタ映えするような話でもないですが、観光地を歩くその間に、気づく人だけ気づく面白ポイントがあったら

楽しくないですか?

と思うわけです。

 

街に入ると大体こんな。最初は異国情緒、でも慣れると。。。