旅行ネタをいくつか載せておきたいなと思っています。

地球の歩き方で大きく載ってるような有名なところじゃなく、穴場なところをメインに。

有名な場所はググって調べるといくらでも見つかると思うので、そうじゃないやつで、脳みそに何か引っかかったらいいかなと。



 

2017-2018年末年始は、ニューヨークにいました。
当初はタイムズスクウェアのニューイヤーイベントに参加しようと思ったんですが、寒さに耐え切れず脱走しました。
マイナス10度以下に12時間待ってるとか人間のやれる所業じゃない。。。泣





そして代わりに、こんなところに行くことにしました。
The Cathedral Church of Saint John the Divine
セント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂です。



年末年始、クリスマスにはここで音楽イベントがあるというので、これを見てました。
New Year's Eve Concert For Peace
http://www.stjohndivine.org/music/great-music/new-years-eve


この教会は荘厳という言葉がぴったり当てはまる建物です。
これは外観を眺めるよりも、実際に入ってから天井の高さを感じると、その荘厳さがより伝わってくるかもです。
100年以上前に建築が始まり、現在アメリカでもっとも大きな教会。

そして建築がいまだ未完というのも、この教会の特別さがよくわかる話です。





入るとクリスマスツリーに千羽鶴が。



仏教系の像もあったり、いろいろ前衛的です。

チケットを予約して前の方に座るコース、無料で当日参加できるコース両方あり、私は後者。
30分前に到着しましたが、8割方すでに席が埋まっており、何とか席に着くことができました。
大聖堂お抱えのオーケストラと聖歌隊による2時間のコンサート。
現代クラシックからバロック時代のバッハまで、各時代の曲を抑えていました。






端的に言うと、とにかく感動ものでした。
たとえば、冒頭でのAmazing Graceをみんなで歌いましょうというくだり。
Judy Collinsさんというアーティストの指揮に、聖歌隊のコーラス、参加した観客みんなで唄うというものですが、年の瀬にこんな建物で、聖歌隊バックに、教会特有の独特な空気感の中、独特な反響で、流れる音楽がほんとに神々しい感じで、鳥肌が立つ後継が沢山。

 

去年の光景がyoutubeに上がっていました。

 

 

 


コンサートの途中では、牧師さんに促されて席の前後左右の人と握手して「peace be with you」と言葉を交わすくだりがあったり。
パイプオルガンの演奏でも、この教会だからこそ響く音色がまあ素晴らしく。
また、最後には事前に配られたキャンドルに火をつけて、キャンドルサービスを。
私は特定の宗教を信じる人間ではないんですが、こういう空気と感情に包まれるのであれば、宗教も悪くないと思ってしまうほどでした。









peace be with you.
あなたの周りが平和でありますように。

直訳するとこんな感じでしょうか。
2017年もアメリカは銃の乱射事件が起きたり、ハリケーンの被害が果てしなかったり、私も身内が沢山重病にかかったり、人に大っぴらにしない中で、不穏なことが沢山ありました。



でも、アメリカのいいところは、それでも純粋なところで。
ドラマや映画にしても、日々の会話にしても、正解のないところでバランスを求めていくというよりは、極端に偏っていてもそこに邁進できるかんじの。

 

 

空気を読まないor読めないアメリカ人といわれるけど、
 

 

とりあえず他の色んな突っ込みは置いといて、
 

 

これからどうなるか不安は置いといて、
 

 

こうやって、どーんと大きな教会つくって、
 

 

想像つく綺麗なものを全部連ねて、
 

 

その時だけでもみんなが平和であることを祈って。
 

 

それって、きっと悪くない。

 

 

 

 

と思ったのでした。




The Cathedral Church of Saint John the Divine

観光地の要素は事欠かないニューヨークなので、そりゃあ見るもの多いですし刺激もたくさんですが、
たまに時間を忘れて厳かなニューヨークを味わってみるのも、悪くないと思いますよ。