#202 インド-ネパール国境越え | かふぇ・あんちょび

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このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。

 さんざん苦労して列車でたどり着いたゴーラクプルではあったが、駅前で客引きをしていた国境の町スノウリに行くバスについ乗ってしまったので、滞在時間はほぼゼロということになった。


 時刻は午前0時をまわろうとしており、もうヘトヘトであった。

 他のバックパッカー達はどうやっていたのかわからないのだけど、僕の場合、街に滞在する時はおもいきりボンヤリとだらしなく過ごし、一方移動する時は極限までハードな2等列車や夜行バスを選ぶ傾向にあり、その間のギャップがすごかったと思う。


 あれは20代のあの頃だから平気で楽しんでいたのであって、今の私は、考えただけでゾッとします。

いや、実はちょっとやってみたいですけど、また・・・。


 夜行バスのフロントグラスには、インドの長距離バスの例にもれず運転手のヒイキの神さまのポスターが額に納められていて、黄色い花輪なんかが飾ってあった。

そしてカーステレオからは、あののどかなインド音楽が大音響で車内に流れている。


 うわー、夜行バスでもこれをやるのね・・・


 結局はそんなのものともせずにグウグウ寝てしまうのであったが。


 午前3時過ぎに周りの乗客に起こしてもらうと、そこはもう国境の町スノウリ。

驚いた事に、この夜中にインド側のイミグレーションは窓口を開けていて、出国手続きも可能であった。

そこで出国スタンプはもらえたものの、てくてく歩いていったネパール側のイミグレーションは閉まっている。

朝6時に入国手続きが始まるらしい。


 うーん、片方だけ開けといて、何の意味があるのだろう??


 つまり、僕はインドでもネパールでもない、国境線上で夜中に立ち往生しているのであった。

 仕方がないのでカスタムの荷物チェックの台の上に座り込んで、裸電球の明かりの下でバスの中で切れてしまった人民解放軍の肩掛けカバンのヒモを縫い合わせながら夜明けを待った。


 待ちわびた朝が来て、デリーでもらったネパールビザの上に入国スタンプを押してもらい、それでようやく国境を越えた訳である。


 とりあえず、ネパール入国。

しかし、この時点でまだ夜は明けたばかり、けちけちのバックパッカーとしては、朝から宿に泊まるのはいかにも馬鹿らしい。


 ・・・となると、このままさらなる移動が続くのね。