一周忌 | かふぇ・あんちょび

かふぇ・あんちょび

このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。


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 アンチョビさん、こんにちは。


 アンチョビさんが死んで、今日で一年になります。

そちらでは、楽しくやっていますか?


 僕は、相変わらずなんとかやっています。

相変わらず、毎晩夜中に起きだして、あの小型車に乗って、同じパン屋さんに勤めています。

相変わらず、休みの日には納屋のあの焙煎機でコーヒー豆を煎っています。

そして相変わらず、あの部屋のあのベッドで眠っています。


 そんなふうに一年が過ぎて、アンチョビさんの初めての命日がやって来ました。

相変わらずの毎日を送って僕もまた、一年分死へと近づいた訳です。

貴女の名前のカフェは、まだオープンしていません。


 アンチョビさんが傍にいなくて、とても寂しいです。

でも、頑張ったり頑張らなかったりしながら、なんとかやれるだけの事をやってみるよ。

そして、その日が来たら僕もそちらに逢いに逝きますね。


 ではまた、お便りします。



 

           
            アンチョビのおはか