非日常的日常 | かふぇ・あんちょび

かふぇ・あんちょび

このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。

 目まぐるしく場面の移り変わる生活が続いています。

そう、大人のふりをして、落ち着いた地に足を着けた生活を求めていましたが、まだまだ展開の早さと目に見えて変わる周りの景色にゾクゾクしている自分がいるのでした。


 旅行記をのぞきに来ていただいてるのに申し訳ないとも思うのですが、今のところ現在進行中の 「 旅 」 に対処するのに精一杯という感じで、大いに楽しく過ごしています。


 コーヒーの焙煎を教わった師匠にも挨拶をしてきました。

彼にとっては今度の私の転職によって川を挟んだ同じ街に同業者がひとり増える訳であり、もちろん腕は師匠に及ばないながらも、経営戦略やものの考え方を真横で見られている弟子のこの挨拶、師匠としてはどんな感じを受けるのでしょうね。


とても喜んでくれた上に詳細な開店時の戦略をアドバイスしていただきましたので、まだまだ私にライバルとしての脅威はないような感じでしたが。


 まあそれでも私にとってはある意味宣戦布告でもあったこの挨拶でした。


 師匠、教わった事はフルに活用しまくりますからね。


 かつて同じ店や厨房で夢を語った友人たちにも報告を始めました。

ある者は開店したばかりの自分の洋食屋を軌道に乗せるべく死に物狂いで働く日々ですし、ある者は店を替え腕に磨きをかけながらチャンスをうかがっているところです。

彼らはいわゆる同じ釜の飯を食った同志であり、精神的にも、そしてもっと現実的にも私の拠り所です。

私の移る新しい店のパンがどのようなものなのか貪欲に情報収集されもしました。


 背筋に忘れかけていたゾクゾクが走るのを久々に感じます。

真夜中に全く情報のないインドの町に到着して、客引きのオヤジたちにどっと取り囲まれるときのような、あるいはオーストラリアで次の仕事がなかなか見つからず、所持金が底を尽きかけスーパーの見切り品のパンや犬の餌用のレバーばかり食べていた時のような。


 旅から私が得た実感のひとつに、 『 人生はドラクエである 』 というものがあります。

・・・忘れかけていましたが、冒険の日々は確かに続いていたのであり、私はレベルアップしている、はずです。


 さらば、ぬるま湯の安定生活よ。

かつてカノジョと別れる原因ともなった私のこの志向性、ある意味彼女はとてもよく私の事を理解していた訳ですし、私はほとんど迷うことなく彼女ではなくカフェ・アンチョビという未だ実体のないものを選択したのでした。




 ・・・いやいや、今日の文章はいつもに増して支離滅裂ですね。

これまでと同じく長期戦なんだし、アツくなってばかりでは駄目だよ、僕ちゃん。