#58 再び草原へ | かふぇ・あんちょび

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このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。

 ウランバートルでは、中国に戻る準備を行った。
中国大使館でのビザの申請と、シベリア鉄道のチケット購入である。

 中国大使館で僕の対応をした係員はスーツにネクタイ姿で、これまでこんなおしゃれな中国人男性を見たことがなかったので嬉しくなってしまった。
まあ大使館職員としては当たり前なのかもしれない。
申請どおりに60日ビザが手に入った。

 駅前のチケットオフィスでは、ハラホリンでジャルガルに教わった、北京行き一枚下さい のフレーズと、ノートに書いた日付で切符を購入。
3,1039トグリグ ( 6518円 ) 。
切符の文字は読めず、係員のおばさんとも話がひと言も通じないまま大金を支払うので、何度も何度も行き先、日付、時間を確認した。
それでも係員の対応が人間的なので、中国での切符購入よりずっと楽チンである。

 これで1週間後に北京に戻れるはずであるから、あとモンゴルでやりたい事といえば、手に入れた乗馬ブーツを使う事であった。

 マンドハイホテルで出会った日本人ふたりと、ウランバートルから程近いテレルジという町に行くことにした。
ひとりはこれまた内蒙古フフホトの留学生、ひとりはこれから大陸を横断してフランスに向かうというカメラマン。
ふたりとも僕と同年代だ。

 道端で見つけた車のおじさんと交渉し、テレルジまで1万トグリグ ( 2100円 )。
高いのか安いのかさっぱりわからないが、留学生はモンゴル語がバリバリでまあ任せとけばいいかな、と、ひとり7ドルずつ払った。
今度の道は立派で、草原の上を走ることなく1時間ほどで到着。

 テレルジはしっかり観光化された感じの保養地で、だだっ広い大草原ではなく木々の姿が目に付いた。
ツーリスト用のゲルなどもあったが、結構な宿泊費である。
うろうろ宿を探し、3軒目の保養所旧館に決める。
1泊1000トグリグ ( 210円 )。