少林寺の門前には、武術学校がずらりと軒を連ねていた。
そのうちのひとつを門からのぞいてみると、ジャージ姿の若いにーちゃん達が、
ハッ ハッ ハッ ハッハッ!
と、例のヤツをやっているではないか。
やったー! これを見に来たようなものである。
門前の小僧となって、彼らの修行風景をじゅうぶんに堪能させてもらう。
そのうちどうやら休憩時間となったようで、生徒たちは思い思いに散ってゆき、水を飲んだり、談笑しながらふざけて組み手をやったりし始めた。
写真の彼の名は康忠華、河南省出身の18歳。
見物している僕に何事か話し掛けてきたのが彼であった。
僕が聞いていても、うわ、訛ってるな という感じの中国語である。
少林武術は日本でもすごい有名だぞ
と伝えると、
じゃあ型を見せてやるから写真を撮れ
という訳でこのショットである。
蟷螂拳?
それにしても、全部の武術学校の生徒数を合わせると相当な数になるはずだが、彼らは卒業後いったいどのような道を歩むのだろうか。
彼も今では28歳の武道家になっているはずだ。
そのうちスクリーンでお目にかかる日をひそかに心待ちにしている。