#75 砂漠の雪山 | かふぇ・あんちょび

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このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。

 砂の砂漠に大満足したところで、進撃再開である。

さあ、今日のバスはいよいよ新疆ウイグル自治区に入るぞ、いざ出発だ!

・・・と思ったら、出発前にバスターミナルのおじさんにバスを降ろされた。

いったんは贋留学生証で中国人料金のバスチケットを買っていたのだが、留学生でも外国人料金を払え、との事である。

 

 そういえば宿で会った本物の留学生も、敦煌以西では留学生証が効かないと言っていたのだった。

いちおうなんとかならないものかとゴネてはみたのだが、しょせん20元で買った贋物なので、いまいち強気になりきれない。

出発時間が迫るにつれ、だんだんと座席は埋まってゆく・・・

結局追加分20元 ( 230円 ) を払ってあわてて残り少ない座席を確保した。

まあもともとインチキなので値引き出来ればもうけものなのだが、どうもこの外国人料金制度気にくわない。

 

 今日のバスは気持ちいいくらいとばして、424kmを8時間半で走破した。

路面が荒れているのでバウンドがものすごく、その度に座席から体がぴょんぴょん跳ね飛んだ。

 

 通路を挟んで隣の席のウイグル族のおじさんはホータンの人だそうで、ああ、僕最終的にはホータンを目指しているんですよ と言うとことのほか喜んでくれた。

いろいろあって結局ホータンには行かなかったのだが。

 

 車窓からは雪をまとった天山山脈が見えた。

砂漠と雪と青い空、ただその三色だけの景色なのであるが、幻想的なその景色はやけに僕の胸に残っている。

9月半ばに、砂漠で、雪・・・。

九州人の9月はつくつく法師の鳴く残暑真っ盛りなのである。

 

 ウイグル自治区最初の町、ハミに到着。

街角で買ったブドウは、2房で7角 ( 8円 )  だった。