昔のレースカーとは違う、今のレースカーの空力解釈 | アラカンニィチョのブログ

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六十前のオッサンの色々な思うことを歯に衣着せぬ言葉で綴ります
車弄りやF1大好きです
たまに時事ネタも書きます

今更ながら沢山の方の意見を聞きたい年頃です

ちわりんこ(^-^)
少し私感で書いてます

『ここは違うよ』があればドンドン突っ込んで下さい┏○ペコッ

ダウンフォースというものは今は二通りあり、現在の主流は車体下へ積極的にエアを送り車体上部との気圧差でダウンフォースを増やす方法

GT300のプリウスです
この車体形状は燃費向上に特化したものですが、レースにおいてもとても有利な形状です
先の話のことですが丁度グリーンの部分が湾曲してるでしょ?
ここからエアを取り込みリアデュフューザーへ素早く流しダウンフォースを得ます
対して昔のダウンフォースの稼ぎ方はグランドエフェクトと呼ばれるもので

このようにエアダム(空気を塞き止める)と呼ばれるフロントスカートの形状でこちらは車高を下げ、出来るだけ前からのエアを塞き止め強制的に車体下を負圧にしてダウンフォースを得てました
しかし
この方法は欠点がありサイドからエアが侵入したりすると途端にダウンフォースを失います
ルマンでメルセデスが宙に舞う映像は、その典型例です

現在のルマン等のアプローチは
先の説明のように前からの積極的に取り込む形造りになってますね
又サイドの赤い湾曲したヒレはカナードでこちらも単体でダウンフォースを造るのですが、こちらは路面に押し付けるのでは無くエアを切りVGを発生させタイヤハウス内を負圧にすることでダウンフォースを造るものです

前置きが長くなりました

現行のレースカーの空力パーツは市販車の空力改善に転用出来るのです

『空力パーツなんて150km/h~出さないと意味が無い』

なんて言う奴はもう古い

それはチバラギ仕様とかグラチャンレースカーみたいな時代の形でハイブリッドカー出現前の話です

勿論現行でもGTウイング何てのは論外で市販車の車高・サス構造ではダウンフォースは出ててもドラッグも強大で燃費は落ちるしスピードも落ちます

私の言うのはダウンフォースを増やすのでは無く揚力を抑えゼロダウンフォース・ゼロドラッグにする方法が今の空力パーツにはあるということです
フロア下に整流板が付くのも、サイドにVGが付くのも、リアデュフューザーが付くのも市販車の場合はダウンフォースの大小より空力による燃費と騒音改善とゼロドラッグゼロダウンフォースの為になってるんです
ドラッグは抵抗ですから勿論今の市販車のフロントは楔形かツルンとしてます
又サイドは結構尖ってます
理想は雫型ですが、エアの調律で雫型になれば同じです
ダウンフォースについても、あり過ぎると抵抗になります
市販車の場合運転中の安定感、高速走行時にどっしり安定しているのが理想ですよね?
又ステアリングの応答性が良かったら嬉しいですよね?
今のメーカーのエアロパーツは、そこんところが昔と違うのです

スピードが出てなくてもしっかりした走りが出来るようになってます
それはゼロドラッグ、ゼロダウンフォースの空力パーツが静音と燃費向上に一役買ってるからなんです

因みにゼロダウンフォースは無しってことで無いですよ

速度が上がっていくと車は構造形態上揚力が発生して車体が浮き安定を欠きます

それを車体の重さまで、タイヤグリップの最適値にまで押さえるダウンフォースがあれば良いと言う考えがゼロダウンフォースの意です

私の因幡君は今フロントはフラットパネルにVGで後方へエアを加速させエンジンルーム内のエアも引き抜けてます
車内への音の侵入が明らかに減ったのが証拠となります
タイヤ前のスパッツは独自解釈で3枚フィンをやや斜行させてます
外へ逃げればバンパーサイドのVGがカナードの役目をしますし、内側に流れた乱流はセンターへ導いているでしょう

これは施工後に直進性は良いままコーナーリングがクイックになったことが証拠です
スピードを上げるごとに路面に素直になったのも後方のリアデュフューザーが機能してる証拠です

ただ暑くなったので最近はエアコンの御世話に為りっぱなしで燃費向上が未計測のままです
エアコン使用で平均13km後半なので良くは成ってる印象ですが、こちらは次回の講釈ってことで
m(_ _)m