いるはずもない姿を感じる時


あなたの、その香りがする。


奥深くに刻み込まれた
記憶が蘇る、

さっきまで、そこにいたかのような感覚。


走馬灯の如く、まぶたの裏側に浮かび上がる
今までの出来事を、
リアルに感触まで分かってしまう、香りの不思議。


あたしはあなたの
左の首筋と左の頬に、

キスをしたくなる。


きれいな肌が、より一層そう思わせる。
こんなあたしを、あなたはどう思うだろう。


甘い、すっぱい香りを味わう。

口先からの香りと、
部屋に広がった、お香の香り。
その中でも、あたしに一番分かる。

そんなあなたの香りに包まれて、
あたしは、ぬくもりと共に眠るのだろう。

おもわず、涙が出てしまいました。

いつぶりだろう、人前で涙を流すなんて。



嬉しかった時の涙は、あたしはこらえる事ができないみたいです。

あたしはそこそこ、自分がひねくれてる性分なので悪意を持ってしまう様な考え方をしてしまう時があります。
でもそれは、その人の事を・気持ちを理解できていない証拠。
自分の気持ちは自分が一番分かっているから、素直か嘘かなんて自分が一番分かってる。

人の素直な気持ちも、もっと理解できたらいいのにな…と思います。そしたら、人にも自分にも大切に・優しくできるかもしれないのに。


今までもたくさんの事で自分を悔やんできて、もう二度としないと決めた事があるけれど、何か質が違う悔やみだった。

どんなに自分勝手だったのだろう。
自分の都合しか頭になくて、真っ白になってた。
それでも、冗談を交えながら嫌な顔をせず、
笑顔で慰めてくれた心が、知りたくて仕方なかった。

何より、顔を見た瞬間にすごくホッとした。
言葉にならなかった。

その優しさの根本は何からできているのだろう。
血液型でも、性格でもない、何か。

あたしも、いつかあなたみたいになりたい。
”ありがとう”の言葉を口にしたら、

この気持ちのどれだけが
あなたの心の中に届くのだろうか
あなたの心の中を、揺さぶる事ができるだろうか

日常に溺れ、日常に生かされ、
日常を大事にし、日常が苦でもある。


そんな波の中でも、
舵を取る姿は凛々しく、とても美しい。


12枚前の季節に出会い、
共に過ごした時間と離れた時間を繰り返す、この世界で
言葉ひとつひとつ、
この身体の奥深くまで、押し寄せる様に流れ込んだ。

未知の場所へ踏み込んで
それでも自分を見失わないように
必死でこの身体を動かし、
必死でこの小さな身体で考えた。


季節と一緒に変化する言葉たちを

今、本当に理解できているのだろうか


身体から溢れてくる言葉たちに

籠めてあげられているだろうか



ありがとう
もっともっと深くなれる
そう信じて、この先も歌い続けよう

ありがとう
もっともっと変わっていける
そう信じて、この先も鳴らし続けよう


舵を取るのは、この両手だから

昨日の波にさらわれないように
今日も舵を取り、
今日も海を見渡し、
この先の景色を夢見て、波に揺られるだろう