ペットライフアドバイザーの佐藤香織です。今回は「愛犬とお出かけ!楽しく快適なドライブに行こう!」です。
はじめに
もうすぐゴールデンウィークが始まりますね。海外旅行やリゾート地巡りなどに行きたいものですが、わんこの飼い主さんにとっては少し悩みどころですね。近年はペット連れで楽しめる場所やホテルが増えたとはいえ、愛犬と一緒に楽しめるリゾートや宿探しに苦労されているかもしれません。連泊となるとシニア期のわんこの疲労やストレスも気になるところです。
では愛犬を連れて日帰りドライブはいかがでしょうか?今回は備えあれば憂いなし、愛犬と快適なドライブを楽しむための工夫と、お役立ち携帯アイテムなどをご紹介します。
わんことドライブのために携帯したいアイテム
ドライブ中に起こりうる様々なトラブルで困ることがないように、用意しておきたいアイテムをご紹介します。
基本の携帯アイテム
- 首輪(またはハーネス)とリード
- 汚物やごみを入れるビニール袋数枚(多めに)
- トイレシート10枚くらい
- 古新聞2部くらい(車酔いの嘔吐などの処理に便利です)
- タオルとバスタオル各2枚くらい
- 飲み水と水を入れる器
- 洗い流しなどに使う水(1.5~2リットルくらい)外でおしっこをしたときに流す、身体や毛の汚れた部分や傷口を洗うため
大体はこの基本アイテムで賄えますが、応急処置用に用意したいのがわんこ用救急箱です。
わんこ用救急箱
- くっつく包帯
- 傷用ガーゼ(消毒時の拭き取り用)
- 消毒薬(人用うがい薬イソジンかマキロンなど)
- ワセリン(傷の保護用)
- 幅の小さいサランラップ(傷の保護用)
- 熱冷まシート(火傷用)
- 体温計(人用のものでも可)
わんこ用救急箱を常備していれば、外出時でも普段の生活の中でも役立ってくれますので、ご用意しておくことをおすすめします。
特にシニア犬のために用意したいアイテムはいつも休んでいる愛用のベッドや敷物です。自分の匂いがあるベッドなら安心して休めるので、長時間の移動やいつもと違う環境の中でも疲労やストレスを和らげることができます。
子犬の場合も、キャリーや箱などの狭い空間に愛用のベッドや敷物と一緒にいれてあげると不安を和らげることができます。
成犬の場合は気力と体力が充実しているので、大体の場合は順応力がありますが、神経質な性格であれば愛用のベッドやキャリーなどで落ち着かせることができます。
わんこの車酔いについて
わんこの車酔いの原因は、耳の奥にある三半規管が車の揺れによって振動して、身体を平行に保つバランスが乱れてしまうためです。
車中の匂い(タバコ、芳香剤など)や温度も要因になるようですね。また、心理的な習慣も関係があるようで、車に乗ることがつらい体験に繋がるイメージが強い場合、例えば車に乗る=病院に行く=痛い、嫌いというイメージがあると車に乗ること自体が嫌なことになってしまい、緊張してストレスが溜まって酔いやすくなる傾向があるようです。普段から車に乗ると楽しいことがあるイメージを作るのも大切なプロセスですね。
車酔いの症状
震える、よだれをたらす、何回もあくびをする、息が荒い、吠える、鼻を鳴らす、吐く(吐いたら脱水症状にご注意です)
なるべく車酔いにならないように、車内環境作りで対策しましょう。
- いつも愛用している敷物やベッドを置いてリラックスさせる
- 車内温度を涼しいくらいに保つ(20~22度くらい)
- 車内の匂いをできるだけ除去する(タバコを吸わない、芳香剤を撤去して強い臭いを出さない)
- こまめに窓を開けて換気する
- 犬用の酔い止めサプリメントやシロップを服用させる(但し効き目がみられない犬もいます)
車酔いを絶対的に防ぐことは難しいかもしれませんが、かなり和らげることが期待できます。
どうしよう?トラブル発生時の対処法
どんなに気を付けていても、思いもよらず突発的なトラブルに見舞われてしまうことがあります。ここで愛犬とのドライブ中に起こりやすい病気やケガの応急処置法をご紹介しますね。
熱中症(もしくは熱射病)
車中でも屋外でも熱中症になることがあります。
ぐったりして動かず息が荒い、身体が熱い、吐く、などの異変がみられたら、まずは体温計を肛門に2センチほど差込んで体温を計りましょう。体温が39度以上ある場合は涼しい場所や空間に寝かせて、応急処置としてとにかく身体を冷やしてください。
方法は、コンビニで袋入りの氷を3つ買い、袋のままお腹にあてて、身体の下にも袋のまま敷き、体の上にも袋のまま乗せます。30分くらい体を冷やした結果、体温が38度くらい(その犬の普段の平熱くらい)まで下がったら水を飲ませて安静にさせていればほぼ問題はありませんが、体温がなかなか下がらない場合は失神や痙攣などの重篤な症状を起こすことも考えられますので、応急処置をした状態で最寄の動物病院へ連れて行ってください。
普段の愛犬の平熱を知っておくことがポイントです。
肉球の火傷
アスファルトの熱で肉球を火傷してしまう場合があります。
肉球が赤く腫れてしきりに舐めるなどの異変がみられたら、肉急にワセリンを塗ってラップで巻きます。その上から熱冷まシートを肉球にあたるように巻きます。一時間ほどで赤みが治まれば大丈夫ですが、万が一、ひどい火傷で水ぶくれができてしまったら、細菌感染症などの懸念があるので動物病院に連れて行ってください。
切り傷(または擦り傷)
犬は皮膚構造が薄いので、ちょっとしたことで傷を負ってしまうことがあります。小さな傷で血がにじむ程度ならほぼ消毒だけで大丈夫だと思われますが、大きめの切り傷や皮膚の裂けがみられる場合は、患部を水でよく洗って消毒してワセリンを塗り、ラップで患部を覆い、その上からくっつく包帯で巻きます。悪化すると傷口が化膿して敗血症などの恐れがあるので、速やかに動物病院へ連れて行ってください。
足の骨折
ブレーキの際に車中のシートからの落下、車の乗り降りでの落下などで足を骨折してしまった場合は、折れた部分がそれ以上動かないよう広げたタオルで筒状になるようにクルクルと巻いて足を保護し、速やかに動物病院へ連れて行ってください。
いずれの場合も飼い主さんができることはあくまでも応急処置なので、ドライブの行き先はもちろん居住地域でも、連休中に診療している動物病院をチェックしておくのも大切なポイントです。
まとめ
愛犬のために車内の環境を整えて、必要なアイテムを用意しておくことで、安心して快適なドライブを楽しむことができます。
ですが万が一のトラブルが起こった時、犬は言葉を話せないので、痛い時や具合が悪い時も言葉で具体的に知らせることができません。こまめに愛犬の様子に気を配り、飼い主さんが何らかの異変に気付いてあげる必要がありますが、あくまでも万が一のことですから、あまり心配しすぎることもありません。
ゴールデンウィークは愛犬と一緒に、至福の思い出になるようなドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。
プロフィール
佐藤香織
2004年~2017年8月までミニチュアダックスフント専門のブリーダーとして貴重な血統を繋ぐための最低限のブリーディングを担い、公的な資格はありませんが、多数の犬の飼育に必要な生態学や心理学を書籍やベテランのブリーダー、実際の犬たちと共に学んできました。現在は10頭のミニチュアダックスフントと保護猫6匹を飼育しながらペットに関する記事を主とするライター業と、ペット飼育に関するペットライフアドバイザーとして活動しています。JKC認定資格 愛犬飼育管理士 保有
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