放送日 09年10月2日 ほんとに遅れてスミマセン。。。
皆さんこんにちは。高校講座地学、大澤亜季子です。
ポイントの1は深成岩と火山岩です。
つまり火成岩がどれもマグマからできているということなんですか?
先生、なぜ同じ火成岩なのに呼び名が違うんですか?
元は同じマグマでも固まり方が違うといろいろな火成岩ができるんですよ。
つまり、固まり方の違いということは冷え方の違いということですか?
そうなんです。ゆっくりと冷えた火成岩を深成岩、急に冷えてできた火成岩を
火山岩といいます。
ゆっくり冷えた深成岩は結晶が大きくて急に冷えた火山岩は結晶が小さいという
事ですか? その通りです。
ゆっくり冷えた深成岩の花こう岩です。比較的大きな鉱物集合の結晶からできています。
そしてこちらは急激に冷えた火山岩の安山岩です。
岩石の薄片を見る為には特殊な顕微鏡が必要なんですね。
先生、これはなんなんですか?
一方向に入ってきた光を二方向に分けるので90度に置かれた偏光板で何とか
通過できるようにするわけです。
そして2本に分かれた光が干渉してこのような色になるんです。
この色は鉱物によって色が違ってきます。
ポイントの2は結晶分化です。先生、結晶分化ってどういうことですか?
こちらをご覧ください。このように結晶する鉱物はマグマの温度によってどんどん
変わってゆくわけです。
マグマから鉱物が結晶していくことによってマグマの成分が変化していくことを
マグマの結晶分化と呼んでいます。
ポイントの3は、鉱物組成と化学組成です。
マグマからいろいろな岩石ができると結晶分化の話をしましたよね。
これを表にするとこのようになります。
造岩鉱物に変わるということは、つまりそれを造っている元素が変わるということに
なりませんか?
このように造岩鉱物はの増減は化学組成にも反映しているということです。
鉱物組成が変わるということは、中に含まれている元素の割合
つまり化学組成が変わってくるということですね。
ゆっくりとマグマが冷えてできた火成岩が深成岩です。結晶が大きいのが
特徴でした。
一方で急に冷えてできたのが火山岩です。結晶が小さいのが特徴でした。
続いてポイントの2です。
同じマグマから結晶ができることでいろいろなマグマに変化することを
結晶分化といいます。いろいろなマグマからは違った火成岩ができて