今日も私のブログに訪問してくださって本当にありがとうございます。![]()
韓国では、本日から9月27日まで秋夕(チュソク)の連休となります。
相変わらず、ホスピス病棟に入院している父のもとへ
毎日面会に通いながら、日々の生活を送っています。
それでも、やはり祝日のせいでしょうか。
どこか心に少し余裕が生まれて、
こうして何気ない日常のささやかなお話をする気持ちになりました。![]()
二日前のことです。
毎日のように、ソウル郊外の京畿道にあるホスピス病院まで車で往復しているのですが、
ついに車の燃料計に赤いランプが点灯してしまいました。
慌てて給油しようと、いつもよく利用しているガソリンスタンドに立ち寄りました。
そこはセルフ式のガソリンスタンドではなかったので、
初めて見かける30代前半くらいの男性スタッフが対応してくれました。
午後2時を過ぎていたので、遅めの昼食をとっている最中だったのでしょう。
食事の手を止めて、私のところへ出てきてくれました。
ところが、いざ給油しようとしたところ、財布を家に置いてきてしまったことに気づきました。
そこで、銀行カードのアプリで支払おうと思い、
「ウリ銀行のWON PAYか、新韓銀行のShinhan SOL Payで支払えますか
」
と尋ねてみると、彼はぶっきらぼうな口調で、
「Samsung Pay以外は使えません」と答えました。![]()
結局、口座振込でガソリン代を支払い、ついでに洗車もお願いすることにしました。
普通のガソリンスタンドでは、洗車機に入る際、
まず車を円形のターンテーブルの上まで進めると、
そこからスタッフが誘導してくれます。
スタッフがターンテーブルの位置を調整し、
車のタイヤがタイヤ固定装置にきちんと合うように確認しながら、
洗車機のすぐ手前まで誘導してくれるのが通常です。
こんな感じです。
これが本来のやり方です。
ところが、私が車をターンテーブルの上に乗せようとしているのに、
彼は何の対応もせず、洗車機の奥からただじっと私の車を見ているだけでした。
仕方なく、私はそのまま車を洗車機の中へ進めました。
ところが、そこにはタイヤストッパーのようなものはなく、
黄色いラインが引かれているだけでした。
そのラインに対して、車をどこに、どう合わせればいいのか、
まったく見当がつきませんでした。![]()
![]()
![]()
タイヤを黄色いラインぎりぎりまで寄せればいいのか、
それともラインの上に合わせるのか、
あるいは数センチほど離して停めるべきなのか、
さっぱり分からなかったのです。
すると突然、その男性スタッフが、タイヤをどこに、
どう合わせればいいのかという案内もないまま
黄色い線が引かれた地面を足でバンバンと蹴りながら、
「ここですよ
ここだって言ってるでしょう
」と怒鳴り始めました。![]()
そんな状況だったので、私もだんだん呆れると同時に、
もどかしさを感じ始めました。![]()
「いや、だから、タイヤの真ん中を黄色い線に合わせればいいのか、
それとも黄色い線からどれくらい離せばいいのか、ちゃんと教えてよ
」
運転歴はもう10年以上になりますが、こんな目に遭ったのは初めてでした。
騒ぎを聞きつけて別のスタッフが駆けつけてきたので、
私はそのベテランらしいスタッフに向かって、
「すみませんが、おじさんがやってください。
こちらの方、完全に初心者みたいなので。」と言いました。![]()
すると、ベテランのスタッフの方はひどく戸惑った様子で、
その男性スタッフに向かって、
「なんでお客さんに怒るんだ
お前がハンドルを操作して
位置を合わせてあげればいいだけだろう。なんで怒るんだよ
」と一喝しました。
そして私には、
「本当に申し訳ありません。」と謝りながら、代わりにハンドルを操作して、
車の位置をきちんと合わせてくださいました。
「はぁ……まさかタイヤストッパーがない洗車場なんて。
こんな洗車場、初めてです。あの方、完全に初心者ですよね。」
タイヤストッパーのない洗車場も初めてなら、あんな対応をされたのも初めてでした。
もちろん、あの状況には少しイライラもしましたし、戸惑いもしました。
それなのに不思議と、そこまで腹が立つことはありませんでした。
なぜなら、私には見えていたものがあったからです。
しばらく散髪していないのか、ぼさぼさに伸びた髪。
少し前かがみになった首と肩。黒縁のメガネ。
そして、どことなく身だしなみに無頓着な印象。
まるで、自分の車を持ったこともなく、
ほかの洗車場がどんなふうになっているのかも知らないような様子。
そして、人と接する仕事にもまだ慣れていないのではないか――そう感じさせるような、
不器用な態度と対応。
洗車をしている間に、私の頭にふと浮かんだのは、親戚の甥っ子のことでした。
男の子で……いや、もう男の子じゃないですね。今では30代前半の男性です。
体つきも小柄で、中学生の頃からいじめに遭い、
いつの頃からか自分の部屋に閉じこもって生活するようになった子。
大学にも進学できず、いったい何年もの間、
部屋に閉じこもってゲームばかりして過ごしていたことでしょう……。
その子は、親戚みんなにとって、ずっと心にかかる存在でした。
ところが、そんな彼が数年前、なんとコカ・コーラの工場に就職したのです![]()
その知らせを聞いて、親戚中がみんな喜びました。
「やっと外の世界に出てきたんだ。これからは自分の力で、
一人の大人としてちゃんと生きていけるんだね」って。
親戚の結婚式やお葬式などで、たまに彼と顔を合わせて話をしていると、
まだ友人を作ったり、同世代の人たちと過ごしたりした経験も少なく、
世の中での経験そのものも十分ではないせいか、
人や物事を白か黒かで捉えてしまう傾向は、今でもかなり強いように感じます。
でも、こうして社会に出て働き、いろいろな人と関わっていくうちに、
いつかきっと、世の中には白と黒だけではなく、
その間にあるグレーも、そしてさまざまな色もあるのだと知る日が来るのでしょう。![]()
そうしていくうちに、きっと少しずつ丸くなっていくのでしょうね。
あのガソリンスタンドのスタッフも、
もしかしたら私の親戚の甥っ子と同じなのかもしれません。
私も、ようやく大人になったのかもしれません。
半世紀も生きておいて、今さらですけどね……。![]()
-今日も最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
-






























































































