89年のスティーヴン・キングさんの小説を

映画化した93年公開作

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91年の小説「ニードフル・シングス」も別の
監督で同年映画公開されてるんですけど、

舞台も同じメイン州(キングさんの出身地)の
架空の町キャッスル・ロック

「ニードフル・シングス」でエド・ハリスさんが
演じたアラン保安官が違う俳優さん
(マイケル・ルーカーさん)ですけど
本作にも出てるって言うところも注目、

 
ジョージ・A・ロメロ監督は「ゾンビ」(78)や
キングさん脚本の「クリープショー」(82)
などのゴリゴリのホラー監督ですけど、
 
本作はホラー要素に加えて
ミステリー要素もあるのでいちいち見逃せない
シーンと会話の連続っていう感じです(b'v゜*)❤


当初、米国出版業界では年に1冊しか出版
できない事情があったために、
リチャード・バックマンていう別の
ペン・ネームで密かに本を出してたキングさん
ご自身の経験にアイデアを得て書いた作品で、

のちのジョニー・デップさん主演
「シークレット・ウィンドウ」(04)とも共通
する作家の二面性をテーマにしてる感じ・*:..。
 
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68年、メイン州のキャッスル・ロック
中学のころにすでに小説を書いてた
サッド(サディアス)・ボーモント
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頭の中で鳥の音が聞こえるっていう頭痛に
襲われて、ママとお医者さんに行くと
様子をみようって言われる
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夢中になって小説を書いてるせいだって
ママがタイプライターを買ってくれましたけど、
今度は学校へ行くバスに乗る手前で倒れてしまい
脳に腫瘍が出来てるって手術を受けることに。。
 
ところがそれはサッドの双子で
生まれる過程でもう一方を彼が吸収するはずが
しきれずに残ってたもの

その器官である眼や鼻・虫歯などがなぜか頭部に
残ってて何かの拍子で突然成長を始めた
 
手術で取り除いてもらいましたけど
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新人の研修医がその光景に吐き気をもよおして
手術室を出ると、外には異常な数の鳥の大群が
飛び交ってました。。。
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■サッドをゆする男
 
23年後、サッドには妻リズと双子の赤ちゃんが
いて、リズは彼の新作小説の原稿に夢中
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最高傑作ってサッドに抱きついて喜ぶ

そんな彼は大学の先生をしながら小説を
書き続けていて今や小説家として本を出す生活
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授業を終えると一人の学生フレッドが
ジョージ・スタークの本「悪徳マシーン」を
持って寄ってきて本にサインをねだる
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 「僕の本じゃない、違うよ、ほらっ」
 
そう言って裏表紙の写真を見せるとフレッドは
 
 「写真は偽物だ、ジョージ・スタークも偽物、
 でしょ?知ってるんです、
 
 作品はハイブローで題材はヤッピーやゲイ
 評論家にはウケがいいが売れないので方針を
 変え、 色気を出し悪党を主人公にした、
 アレクシス・マシーン
 
 体裁を考え筆名はジョージ・スターク、
 写真も偽物を使い、売り出したら大評判」
 
サッドは本名で売れない本を出してましたけど、
密かに違うペンネーム「ジョージ・スターク」で
バイオレンス小説を出して大ヒットさせてました
 
 
出版者の女にそのことを聞いたフレッドは
サッドをゆすると、
支払方法は相談に乗ると言って出ていく・・・
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■自ら公表
 
フレッドにゆすられて悩むサッドは
妻のリズに相談
 
スタークの名前で出してた本が自分の書いたもの
と知れれば内容が作家の経験に基づくものじゃ
ない、ウソだってバレて売れなくなってしまう
 
収入が減ることを心配したものの、
リズはサッド・ボーモントだけの収入でも
暮らしていける、
自分から公表しちゃえばいいのよって前向き
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さらに編集者のリックとミリアムの2人に電話で
相談、2人は離婚調停中の夫婦ながら仕事の
相棒で、奥さんのミリアムのほうはいい宣伝に
なるって言って公表の段取りも請け負う
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サッドがリズに言う、
 
 「収入が減ることになるんだよ」
 
 「まるでジキルとハイドよ、
 サッドは禁酒禁煙したけどジョージは違う
 時々ぞっとするのよ、
 下品なコトバを平気で・・・」
 
 「僕は僕だよ、どんな面も僕の一部だ」
 
 
■ピープル誌での公表
 
生まれた町キャッスル・ロックに隠れ家的別荘を
持ってた彼は、そこへリズと双子を連れて行って
ピープル誌の取材を受ける
 
カメラマンのホーマー・ガマーシュに
撮影されながらピープル誌の記者
マイク・ドナルドソンにインタビューを受ける
 
 「隠れ家の窓のない部屋にジョージ・スターク
 が現れる、タイプライターは使わない
 ある晩鉛筆を1本握ると一気に16ページを
 書き上げた、1行の書き直しもなしにね
 それがスタークの始まりだ」
 
ディガー老人が墓地を案内、
サッドのパパがサッドのために買った場所
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サッドが公表してジョージ・スタークっていう
ペンネームを葬り去ったことで、
変人カメラマンのホーマーが
ジョークで「スターク」の名前を刻んだ
ニセのお墓をその場所に立てる
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墓石に刻まれてるのは「善良とはいえない男」
=「NOT A VERY NICE GUY」
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その墓石を囲んでサッドとリズがつるはしと
スコップを持って記念撮影
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その写真が公表の記事とともに
ピープル誌に掲載される。。。
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 「後悔してる?」
 「2つの点についてだけね、
 ひとつはこの(写真の)バカヅラ」
 「2つ目は?」
 「別にない・・・もう逃げ隠れできないな、
 当分マスコミに騒がれる」
 
2つ目の後悔とはなにを言おうとしていたのか・・・
 
 
■最初の事件
 
夜中の1時にカメラマン・ホーマーが人気のない
田舎道で赤い小型トラックを運転中、
ヒッチハイカーに出くわす・・・
 
親切に乗せてあげようと停車して窓から顔を
出すと、立ってた男に胸ぐらをつかまれて
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 「アメリカ的な死を教えてやる」
 
そう言って男はそのまんまホーマーを
外へ一気に引きずり出す・・・
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その拍子に窓に引っかかった彼の義足がはずれて
ぶら下がるカタチで取り残される・・・
 
鳥の大群が空に飛び交う。。。
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■スタークの墓
 
ディガー老人がキャッスル・ロック署の
アラン保安官に通報、
サッドたちがピープル誌にのった写真を撮った、
ジョージ・スタークの墓があった場所に
穴が掘られていて
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 「生きたまま埋められたヤツが自力で
 土の中から・・・
 ここに両手をついて体を持ち上げたんだ」
 
土に残った手のひらのアトをアランに説明する
アランもさすがに呆れてただの墓荒らしって言う
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そもそもジョークで立てたお墓、
何も埋めてない。。。
 
巡回中の部下からアランにカメラマンの
ホーマーの遺体が見つかったって連絡が入る
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遺体には彼のはずれた義足で殴りつけられた形跡
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彼の赤い小型トラックは遠く離れた場所で
州警察の警官が見つける
運転席はなぜかめっちゃ散らかってて驚く警官
 
 「こんな状態で運転してきたのか・・・」
 
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■サッドに殺人容疑
 
アラン保安官が州警察の警官を伴って
サッド宅を訪れる
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 「君の管轄区域は260kmも先だろう」
 
警官がサッドに黙秘権を伝えて質問、
 
 「金曜の夜11時から1時までの所在を
 説明できますか?」
 
 「ニューヨークだ、さっき帰って来た、
 金曜の4時の便で」
 
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ちなみにメイン州は米国の東部最北端
サッドの生まれたキャッスル・ロックは
架空の町ですけど
 
メイン州からニューヨークまで約450マイル
(720キロ)、
メイン州のキャッスル・ロックから160マイル
(260キロ)っていうと
南のニューハンプシャー州あたりに
サッドのお家があることに・・・(。◠‿◠。)♡
 
アランと話してるうちに
鳥の音が聞こえてくるサッド
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 「誰かが金曜の夜穴を掘った、
 人を埋められる大きさで、
 その近くで殺人が・・・」
 
とアラン
 
 「誰かの陰謀に違いないわ
 きっとあのクローソンよ」
 「ニューヨークのフレッド・クローソン、
 スタークのことで脅してきた
 公表したのはそのせいなんだ
 
 まさか地面の穴だけでここまで
 きたわけじゃあるまい」
 
 「盗まれた(殺されたホーマーの)車が
 コネチカット州境の中古車場で見つかった
 車内で検出した血つきの指紋を照合した結果
 コンピュータは君の兵役記録をはじき出した、
 指紋が一致した、ぴったりと」
 
 
 
■黒いトルネード
 
「イカしたゲス野郎」=
「HIGH TUNED SON OF A BITCH」
黒いトルネードに乗ってキャッスル・ロックの
隠れ家へ行くサッド
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中へ入ると花瓶が突然割れる、
焼き釜のフタが割れる
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釜の中のチキンの丸焼きを見たサッドに
謎の声が話しかける
 
 「ここではドジの丸焼きと呼ぶ」
 「ここって?」
 「終着の町(エンズ・ヴィル)、
 あらゆる線路が終わる所」
 
 (バード先生は言った、朗らかに・・・)
 
子供のころ書いた小説の一説も聞こえてくる、
これを書いたとたん鳥の声と頭痛に襲われた、
 
部屋の奥で妻のリズがイスに腰掛けてる、
その顔は奇妙なお面に覆われてるかのよう・・・
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 「俺はお前を離さない、
 俺を捨てるのは最良のものを捨てることだ」
 
って謎の声が言う、
するとリズの奇妙なマスクが割れて
ガイコツの顔が中から・・・
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サッドがそこで夢から覚めると同時にまた謎の声
 
 「よく覚えておけ」
 
隣で寝ているリズを見てほっとして
彼女の背中を抱くサッド。。。
 
 
■第2の事件
 
サッドをゆすろうとした学生フレッド・
クローソンの部屋を大家さんの女性と
警官が訪れる
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するとそこにはフレッドの惨殺死体
壁には血文字が・・・
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ジョージ・スタークの本の顔写真の
貼ってあるそばに
「THE SPARROWS ARE FLYING AGAIN」
= “またスズメが飛んでいる”
 
 
■またスズメが飛んでいる
 
原稿を手直しするサッド、
スズメの大群が木から一斉に飛び立つ、
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すると無意識のうちにいつの間にか原稿に
 “またスズメが飛んでいる”
って自分が書いていたことに気づいて驚く・・・
 
そこへアラン保安官がビールを持って現れる、
 
 「今俺たちが追っかけてる例の犯人だが、
 奴の殺人容疑は2つになったよ、
 クローソンが殺(や)られた」
 
現場で採取された指紋がまたサッドのと一致、
しかしアランが待ったをかけてる、
もう少しハッキリさせたいと。。。
 
サッドとフレッド(クローソン)の関係を
知ってる人間は・・・
 
本の著者ジョージ・スタークの正体が
サッドだっていうことを
出版者の女に聞いたって言ってたフレッド、
2人の関係を知ってる人間がいるとしたら
その女なのか・・・
 
ただなんていう女かは知らない
 
犯人の殺し方を聞くとまるでジョージ・スターク
の小説の主人公マシーンとそっくり、
 
 「クローソンの部屋の壁に血で
 落書きがしてあった
 “またスズメが飛んでいる”
 これに心当たりは?」
 
そう聞かれて思わず
「ない」ってウソをつくサッド
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アランが去ったあと様子のおかしいサッドを
心配するリズ
 
 「誰かが2人の人間を殺しあなたの犯行に
 見せかけてる、標的はあなたよ
 
 犯人が次に狙ってるのは私たちかもしれない
 のに隠し事をしてる場合じゃないわ」
 
その通りだ、そう言って自分がさっき無意識に
書いていた原稿の文字を見せる
 
 「腫瘍の話はしたよね、脳に腫瘍があると
 人によって感覚的な兆候が現れる
 僕の場合鳥の音だった・・・
 
 音はそのせいかもしれないがほかのことは
 説明がつかない、
 この言葉を書いたのを僕は記憶していない、
 それと同じようにほかにも何かやって
 覚えてないだけかも・・・」
 
 
■第3の事件 犯人の正体
 
大学で同僚のレジーに会うと、
相談に乗るって言ってくれる彼女
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机に向かうと急に手が震えるサッド、
鉛筆を手にすると
 
 ねえちゃん、猫(CATS)、バカ、また飛んでいる
 電話、ミリアム、
 ねえちゃん、終着の駅、切り傷、今、カミソリ
 消せ、スズメ、“ミリアム カミソリ”
 
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意味不明なことを手が勝手に動いて書き続ける・・・
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“ミリアム”は編集者でリックの奥さん。。。
 
 
ミリアムが家に帰ると謎の男にいきなり
殴り倒される
髪を持って床を引きずられる彼女の部屋に
「猫(CATS)」の文字が・・・
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男は彼女に「カミソリ」をちらつかせると
「ねえちゃん」って呼んで
サッドに「電話」するよう脅す
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カミソリでミリアムの頬を切りつけて
「切り傷」を負わせ、ダイヤルを回すと留守電
彼女が助けを求めると電話線を切る
そして彼女をカミソリで・・・
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サッドの別人格による犯行かも
って思ってたんですけど
男の人相はまるでサッドとは別人でした。。。
 
 
 
後編へ続きます*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫