前の記事のつづきです..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚゚・*:..。♡*゚¨゚・*:.
 
 
■ビリーの報復
 
マフィアのリッチーに電話すると
元医者をよこしてくれる
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手のひらにはのぞけるほどの穴があいたものの
手当てを受ける
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その翌日にリッチーが訪れると、久々に会う
変わり果てたビリーを見てさすがの彼も驚く
 
 「なぜ今まで黙ってた?水臭いぞ」
 
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このジョー・マンテーニャさんの表情が
たまらない・・・
 
 
ビリーの体重はとうとう57kg
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リッチーが収容令状の話をする、
それは精神病院に強制入院させるもの、
マイクと妻のハイディが自分を精神病患者
扱いしていることを知るビリー・・・

令状が出る前にカタがつくかビリーが死ぬか、
もし生きてればカンタンに2人を始末できる、
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借りは返す主義、義理堅いマフィアの男
リッチー・ジネリは恩人ビリーに代わって
ロマたちへの報復を決意。。。!
 
 
■リッチーの流儀
 
ロマのキャンプに忍び込んで飼い犬に
毒入りの肉を与える
メッセージつきで。。。
 
 「町の白人は呪いを解けと言ったはずだ」
 =WHITE MAN FROM TOWN
 SAYS TAKE IT OFF
 
ロマが出発したら連絡するよう金を渡して
見張らせてたリッチーの部下フランク
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彼のところに不意に現れたのはレムキの
ひ孫夫婦ジーナとゲイヴ、しばらくして
ビリーとリッチーのもとにフランクの車が届く
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「町の白人よ」=
WHITE MAN FROM TOWN
のメッセージつき
車中には無残なフランクの死体
 
額には「NEVER」=
「けっして呪いは解かない」の文字が・・・
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■報復の応酬
 
イタリア系マフィアのドン、リッチー・ジネリの
部下フランクをロマが殺したことで、
リッチーの怒りの炎に油を注ぐ結果に。。。
 
ビリーに代わる報復に加えて
フランクを殺した礼をすると奮い立つ!
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ロマのキャンプに忍び寄って
ジーナの夫ゲイヴを密かに殴打して捕らえると、
ファミリーとともにマシンガンで
ロマのキャンピング・カーを一斉射撃
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ただしレムキは狙わない
あくまでレムキはビリーの獲物
マフィアの流儀でロマを脅すのがリッチーのやり方
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不意打ちを受けてパニクるロマたちも
次第に反撃を始めて銃撃戦に
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そこへリッチーが両手をロープで縛ったゲイヴを
放り出すと、テープで口をふさがれて無言で
レムキたちのほうへ歩み寄る彼を敵と勘違いした
ロマたちが早まって撃ち殺してしまう・・・
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自分の夫と気づいて泣き崩れるジーナ
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立ちすくむレムキたち・・・
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ゲイヴの体には例のメッセージがつけてあった
 
 「町の白人は呪いを解けと言ったはずだ」
 =WHITE MAN FROM TOWN
 SAYS TAKE IT OFF
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■レムキをおびき寄せる
 
さらにその翌日、ロマのキャンプに捜査に入った
警察に紛れて、FBIのストウナー捜査官を
名乗ってリッチーがジーナの前に現れる
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ビリーの身柄を拘束したと言って彼女を連れ出し
小屋に誘い込むと硫酸を彼女の顔にぶっかける
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パニクるジーナ、ただしそれはほんの脅しで
実はただのソーダだった・・・
 
泥沼化を予感したビリーは日に日に衰弱する
体で駆けつけて暴走するリッチーを止めに入る
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ジーナを殺す気でいたリッチーはビリーに免じて
彼女を見逃し、仰向けに倒して今度は本物の
硫酸の入ったビンを彼女のおでこに乗せて
 
 「“2時間後 灯台へ”とレムキに伝えろ」
 
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ビリーを乗せて彼を灯台の前でおろすと、

「ヤツを殺せ」
 
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レムキとの決着を彼にゆだねて車で
その場を去っていく。。。
リッチーの男気がステキです.。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚♡★♡゚・*:
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■ビリーとレムキ 最後の決着
 
ところがほとんど死にかけ状態っていうほど
衰弱したビリー
もはや動くことすら出来ない
そこへ一人でやってきたレムキ
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 「お前は娘を殺しながら放免された、
 だから死で報いるよう呪いをかけた、
 だがもう解かねばならん
 お前の友人にジーナが殺される、
 もう夫は殺された、お前は満足か?」
 
 「いやもうたくさんだ」
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 「呪いを解きたいならまずこのパイの中に
 呪いを移せ、そして食わせろ、
 呪いの移ったパイを誰かほかの者に」
 
レムキは傷ついたビリーの右手にナイフを
突き刺すと血をパイの上に滴らせて呪文を唱える
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 「これでお前は太り始める、
 何がなにやら分からんうちにみるみるとな、
 ただし、
 パイは急いで誰かに食わせないといかん、
 パイを食った者はたちまち死ぬ、
 食わせたい者は?」
 
 「・・・いる」
 
 「そうか、だが良心があるなら自分で
 食ったらどうだ、死ぬが心は汚れすにすむ」
 
 「もう行け、取引は済んだ・・・」ってビリー
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 「きれいな心で死ねよ、町の白人よ、心を汚すな」
 
 
■最後のカタをつける
 
苺パイをハイディに食べさせることを思いついて
イキイキし始めるビリー
愛する娘リンダを巻き込むまいと電話して
外へ泊まるよう言って、妻と2人になろうとする
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ビリーと一刻も早く話したくて
早く帰って来たハイディ
ソファで眠ってしまったところを彼に起こされる
 
「起きろ、白人の女よ」
 
レムキの口調をマネするビリー
起きるなりビリーに抱きつくハイディ
 
置手紙でビリーがマイクとの浮気を疑って
出て行ったと知った彼女、マイクに対して全然
そんな気がなかった彼女はその話をしたかった
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「誓うわ、マイクと私の間には何もないのよ」
 
キッチンにある贈り物を見てくれとビリー
苺パイはハイディの大好物
レムキもそれはお見通し
先に寝ると言って2階へ上がりかけたとき
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(仕返しが俺の贈り物だ、メス犬め)
 
 
翌朝ビリーが目を覚ますと隣に寝ているハイディ
その顔はまるで苺パイのように
変わり果てて死んでいた・・・
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達成感で笑顔を浮かべて階下へ降りるビリー
 
ところがその表情がにわかに一変
いないはずの娘のバッグや靴がある・・・
胸騒ぎに襲われてキッチンのシンクを覗きに
行くとパイを食べたお皿が2枚・・・
 
冷蔵庫のパイも取り出してみる・・・
愕然とするビリー
愛する娘だけはあれほど巻き込むまいとしたのに
・・・
 
 
リンダがパパを見つけて駆け寄って抱きつく!
約束を破ったけどママに話をしておきたくて
ゆうべ遅くに帰って来たと
 
子供だから呪いがきかなかったのか・・・
パイもさっき食べたと言う
だからまだ死なずにいたのか・・・
 
 なんで先に寝てしまったのか・・・
 遅くまで起きていれば・・・
 もっと早く目を覚ましていれば・・・
 
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会いたかった娘に複雑な笑顔をなんとか
ふりしぼって浮かべると、またその矢先に
目の前で無邪気に指ですくってパイを口に入れる
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パパにキスして外に出て行くリンダ
その後ろで取り返しのつかない失敗をして
しまったっていう
絶望感に襲われて床に崩れ落ちそうになるビリー
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おもむろに立ち上がると頭の中の整理がついた
のかフォークですくって自分の口に運ぼうとする
 
とその時玄関のチャイムが・・・
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扉を開けるとそこにはマイク
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 「往診には早くないか?」
 
ビリーが帰ったのを知らなくて驚くマイク
 
 「誤解するなよ、
 ハイディが心配で見に来ただけだ」
 
 「気にするな、俺のほうも悪かった
 ちょうどパイを食うところだ、君もどうだ?」
 
遠慮するマイク
引き止めるビリー
 
 「彼女とはカタがついた、次は君の番だ」
 「邪魔じゃないか?」
 「まさか」
 
そうしてマイクを家に迎え入れると
 
 「どうぞ 町の白人先生」
 
扉を閉める間際に笑顔を取り戻すビリー・・・
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絶望感に襲われていたときに
もう一人の復讐相手がむこうから
転がり込んで来てくれたっていう結末。。。


ビリーの体型もそうですけど
レムキのおできは人間性の象徴で、

ひ孫のジーナが彼の血筋で鋭い感覚を
持っていたりっていうように、
呪いの特殊能力ばかりが注目されがちですけど、

普段の彼らの描写はいたって普通の家族そのもの
薬局にも普通に家族で来て、
おばあちゃんがはねられたのも
寒いからって上着を取りに行っての事故


作品でロマに妙な偏見を持たれないように
っていうキングさんの配慮も感じますけど、
レムキとジーナ以外はまったく普通のヒトたち

ジーナが特殊能力の血筋ながら
武器がめっちゃ原始的なパチンコ
ってところも人間的でユニーク


呪いっていう特技でヒトの命を手玉にとる
レムキとビリーたちとでは、
力関係からいうとその差は歴然

ところが触れないと呪いをかけることができない
レムキにとって
銃を武器とするマフィアのリッチーは天敵

けっして無敵ではなく
日常はごく普通のおじいちゃん
呪いを解かないって彼に言われて
悪魔の形相で「白人の呪いをかける」っていう
ビリーを見ておびえるレムキたち家族が印象的

「呪い」っていう特殊能力を絡めた物語のために
ホラーとして見られる作品ですけど、
これもまた普通のロマ(ジプシー)たちと白人の
異なる人種同士の衝突

人と人の憎しみ合いを描いている点で
「ニードフル・シングス」などとも
共通している感じがします(❀◕ x◕)!(◕x ◕❀)ノ


ケアリ判事がロマ(ジプシー)を差別する
いっぽうでロマたちも彼らを
「町の白人たち」って差別的

ケアリのような差別的なヒトからするとロマを
上から見下してるような感覚でしょうけど
力関係で勝るレムキからすると逆
むしろレムキが「白人たち」と言って
見下ろしてる感じがシニカル

正義を語るレムキも暴力には暴力で応える
報復の応酬になるんですけど
白人の不正に対する裁きって言っても
どっちもどっち

 
ビリーはせっかく自分を愛してくれる妻と娘に
恵まれていながら、不正な手段で優秀な結果を
出す弁護士になってしまっていました

そんな彼の邪悪な一面が、
妻に対して疑心暗鬼にさせて
自ら愛にあふれた幸せな家庭を壊して
自分を含む家族全員を死に至らしめてしまう
っていう悲劇です(´・-・。)


娘のリンダを演じたジョイ・レンツさんは
81年生まれで今33歳
「On Tree Hill」でレギュラー主演するなど
ドラマで活躍中

05年に結婚して
べサニー・ジョイ・ガレオッティ
って名乗ってましたけど13年に離婚して
旧姓に戻してべサニー・ジョイ・レンツに♪
 

ちなみにアメリカのポスターに書かれたコピーは
「let the curse fit the crime」
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呪いを罪に合わせる=犯した罪に見合った呪いを
っていう感じですけど
「curse」(呪い)っていうコトバには
「罵(ののし)る」っていうイミもあって

ビリーが呪いを解いてもらおうと訪れたのに
それを拒んだレムキを罵るってシーンが
象徴するコピー

「白人の呪いを」って罵(ののし)った
ビリーとレムキの
「呪い」と「罵(ののし)り」の衝突って感じ
どっちもどっちです(✾◕ω◕)(-ω-✿)


CG全盛の最近の映画界ですけど
本作は基本特殊メイク
裸の後ろ姿とかシーンによっては場面に合った
代役のぽっちゃりさんを使ったり

わりと着ぐるみ的なぽっちゃり変身映画は
ほかにもある中、シンプルに痩せていくっていう
経過を映像で表現しているところも
言うまでもなく最大の見所です(。◠‿◠。)♡

 
監督・脚本は「フライトナイト」(85)
「チャイルド・プレイ」(88)など
ごりごりのホラー映画監督トム・ホランドさん

監督も脚本もご自身でなさったりする
キングさんですけど、
小説の才能と映像化の才能は別のようで
本作でもご本人が主演してるだけに
脚本についてはお墨付きです♫♫♬(◕‿◕❀)



エンターテインメント・ウイークリー誌が
ランキング形式で発表した
キングさん原作映像作品の結果によると、

この「痩せゆく男」や「ニードフル・シングス」

がワースト5に入ってるそうです(๑◞ω◟๑)

 

私の中では屈指の名作

シーンや言葉のひとつひとつが深い

いっさい無駄がない

展開=筋書きも非凡、キングさんならでは♡