先月2月15日、
私が子供のころ読んだ星新一さんの
小説のドラマ化が放送されました
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折りしも私が好きなスティーヴン・キングさんの
書く安易にハッピーエンドにしない皮肉な幕切れ
の物語が子供のころ読んだ星新一さんに
似てるな~って思ってた矢先。。。
 
なぜ今TVで星新一さんをドラマ化?って印象
星さんは1926年9月6日生まれで
97年71歳で亡くなってて
生誕何十周年でもなければ
没後何十周年でもないし・・・
 
 
その放送で見た「きまぐれロボット」は
1966年発刊
有名な作品で何度も読んだのにもかかわらず
ほとんど憶えてないのが私の性質で
 
テレビで見てこういうお話だったっけって
思い出しましたけど、今から半世紀近くも前の
作品なのにっていう驚きもさることながら
その物語がスティーヴン・キングさんの
「ミザリー」そっくり。。。
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「ミザリー」は87年にキングさんが発刊して
90年にロブ・ライナー監督が映画化して公開
ジェームス・カーン演じるポール・シェルダン
(実在の人気作家シドニィ・シェルダンに
ちなんで)が山奥を運転中事故で大怪我
 
現場近くに住んでた女性が彼のNo.1のファンを
自認するアニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)
 
足を骨折して意識を失ってた彼を助け出して
手当てして食事をさせたり身の周りの世話を
始めて彼女が好きな小説「ミザリー」の続きを
書かせようとしてストーカーじみた
恐怖の一面を見せて震え上がらせます。。。
 
 
「きまぐれロボット」もまさにロボットが
人気作家の自称「No.1のファン」で
作家に小説を書かせようと身のまわりの
世話をするお話。。。
 
 
そんなタイムリーなドラマの放送がきっかけで
家にあった昔パパが買った星新一さんの本を
10数年ぶりに読んでみたくなって
探してみたら数冊出てきたんですけど
 
そのうちの一冊「おかしな先祖」を読み始めたら
なんとまたもやキングさんの作品を
思い起こさせる短編が見つかりました(✾♛‿♛)ノ*♡**♡*
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この本に掲載されてる15ページの短編
「ほれられた男」
研究一筋の科学者エフ博士がいつのまにか
中年になってしまってた自分に気づいて
青春を取り戻そうと思いついたのがほれ薬
 
それを気に入った美女にふりかけようとするのに
失敗の連続で運悪くつまづいて間違えて
ハゲタカやうなぎ屋さんのうなぎにかけて
ほれられたりを繰り返し・・・
 
半年は効果が続く、それも美女以外の
動物や物にも効くってわかるんですけど
 
最初に間違ってかけてしまったのが車
以来半年間その車が女子的になって
ロマンチックな曲を流したり
ライトでウインクしたり。。。
 
 
キングさん原作の「クリスティーン」が
まさにこの女子的車
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星さんの「ほれられた男」に出てくる博士に
ほれた車はキングさんの車クリスティーン
みたいにいじめっこグループを殺してしまったり
するほどの恐怖の車じゃないんですけど
 
クリスティーンが車の持ち主になった男子の
ガールフレンドにジェラシーを感じたり
カーラジオを勝手にかけたりする
なんてところはまったくいっしょ。。。イメージ 5
 
 
「クリスティーン」の発刊は83年
同じ年に早速ジョン・カーペンター監督によって
映画化されましたけど
 
星さんの「おかしな先祖」は
72年(昭和47年)発刊
 
1947年9月21日生まれのキングさんが
海外でも出版された星さんの作品を読んでた
っていう話は聞いたことがないって言っても
 
十分読んでた可能性はあるっていう
気がしてきました♡
 
 
ちなみに「きまぐれロボット」発刊は1966年
1966年当時はキングさん19歳
 
「ミザリー」は87年発刊
奇しくも星さんが「きまぐれロボット」発刊当時
と同じキングさんが40歳のときのこと。。。
.。.:*・゚♡★♡゚・*:.。 。.:*・゚♡★♡゚・*
 
 
「キャリー」「ミスト」など
バッドエンド作品が多いこともおなじみですけど
星さんのショートショートも全部バッドエンド
 
シニカルな締めくくりがむしろお約束で
作風自体がインスパイアされてる
気がします♡.。.:*・゜