先日2回目のカウンセリングでお話ししたのは、
小学校中学年のお子さんを育てているお母さん。



その方が話してくれたことで、
とても印象に残った言葉がありました。

「自分がイライラして、
“ココロ貯金”を漏らしている時ほど、
子どもの問題行動や、
母子の密着したネガティブな空気が
強くなることが分かりました。
だからまず、
自分を整える必要があるんだと思いました」

私はその言葉を聞いた時、
「ああ、このお母さん、
今、とても大きな入口に立ったんだな」
と思いました。

なぜなら、
“子どもを変えよう”ではなく、
「まず自分の内側を見てみよう」
という地点に立つことは、
本当に大きな転換だからです。

実は私自身も、
不登校に向き合う中で、
ここが大きな転機でした。

私はずっと、
無意識にイライラしていました。
「もっとこうしたほうがいいのに」
「なんでやらないの?」
「もっと努力すればいいのに」
「困らないようにちゃんとして」
そんな“べき”や“不安”が、
頭の中をずっと渦巻いていました。

でも後から気づいたんです。
その厳しさは、
本当は自分自身に向いていたものだった、と。

私は、
物心ついた時から、
そういう空気の中で育ってきたので、
それが“普通”だと思っていました。

だから、
自分が苦しかったことにも、
子どもに同じ圧を向けていたことにも、
全然気づいていなかったんです。

でも、
無意識に気づき始めると、
少しずつ世界が変わり始めました。

「正しさ」より、
安心。

「コントロール」より、
つながり。

「なんとかしなきゃ」より、
まず自分を満たすこと。

そこに意識を向け始めると、
家族の空気は少しずつ変わっていきます。

不思議なくらい、
子どもも変わっていきます。

昨日のお母さんは、
その入口に立っていました。

そして、
「こうして話せるだけで救われます」
と言ってくださいました。

気づきは、
すぐに現実を変える“魔法”ではないかもしれません。

でも、
人生の流れを変える、
とても大きな最初の一歩なんだと思います。

ココロ貯金を貯める日々は、
子どものためだけじゃなく、

お母さん自身が、
自分を取り戻していく時間なのかもしれません。