昨日は市民公開講座を受講するのに、仙台国際センターまで行って来ました。
いつもは2階の会議室でいろいろな講座を受講するので、そちらかと思ったら
2階から下へ降りるアプローチがあって、入ってみると、今まで一番大きい
大ホールでした。
どうやら、金曜日から3日間、ナースや医師、医療関係者を相手に
総会を行っており、それが終わった直後の公開講座だったようです。
先ず、東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座腫瘍外科学分野教授の
大内 憲明先生がご挨拶されました。
教授であることは、去年、ピンクリボンのスマイルウォークでトークイベントが
あったので分かっていたのですが、山田邦子さんと面白いトークを繰り広げていたので
まさか、学会の会長だとは知らずにいました。
次に基調講演が始まりました。
講演1
「知っておきたい乳がん検診と乳がんの画像のこと-乳がんはどう映るの?-」
角田 博子(聖路加国際病院 放射線科)
Q&A形式でパワポの説明をされました。
Q1:A子さんが胸にしこりがあり、再来月市民検診があるので
ついでに診てもらおうと思った 答え:×
検診はあくまで病気発見のためのものであり、自分にしこりなどの自覚症状があれば
検診を待たずに病院に行くべき。
Q2:検診と健診は同じか 答え:×
検診は病気を早期に発見するために税金で支える。
そして、もっとも効率よく、安全に行われること。
現在の乳癌の健診の基本はマンモグラフィである。
健診は人間ドッグなどお金をかけても独自で自分の身体を守ること。
Q:マンモグラフィで乳癌はどのように写るか。
腫瘤、石灰化、構築のみだれ(ひきつれ)
マンモグラフィが万能ではないので、超音波も認められるようになった。
マンモグラフィにも、超音波にも得手不得手があるので、
一概にどちらがいいとは言えない。
超音波で反応しないものや、マンモグラフィでしか見えない石灰化したものなどが
ある。
講演2
「進化する乳がんの手術」
田中 真紀(社会保険久留米第一病院 外科)
手術には「乳房切除」「乳房温存」「内視鏡」の種類があり、以前はハルステッド手術が
主流であった。
ハルステッド手術は、乳房、胸筋、リンパの手術を行い、閉経前には子宮を
切除することも多く、また胸筋のリンパも多く取ることから、
リンパ浮腫も多く発生。
乳房温存手術は「乳房+リンパ節」の切除で、病期が1,2期の標準的局所に対して
有効。
また、手術後は原則的に放射線が必要で25~30回の照射。
しこりが3~4cmの病巣に有効。
術前化学療法は抗がん剤投与後、温存手術をする。
化学療法で消えたように見えても、残っている場合があるので切除。
脇のリンパ転移がない場合は腋窩(腋の下)リンパ節を多くは切除しない。
転移のない場合、センチネルリンパ節(がん細胞がリンパ流に乗って最初に到達するリンパ節)を
手術中に調べる。
講演3 省略
-パネルディスカッション-
・宮城県全体の乳がん検診率は35%で全国1位
仙台市の乳がん検診率は41%
それでも50%はいかないんですね。
・マンモグラフィは2年に1回だけで充分なのか。何歳ぐらいから受けた方が
いいのか。
日本のガンに罹りやすい罹患率(りかんりつ)はアメリカより年齢が低く
40代から始めた方がいい。
家族暦がない限りは20代であまり受診しなくてもよい。
・乳がん検診のメリットとデメリット
メリットは早期発見で0期で見つけられる。
デメリットは正常と言われるまでの不安と費用がかかる。
・乳がんの予防はあるか
がんの一般的予防として、喫煙、アルコール、不規則な生活を避ける。
親戚に乳がんの人間がいれば気をつける。
・マンモグラフィを受診した際、石灰化が発見され、半年後にまた検診するように
言われたが、がん化しないのか
良性の場合も多いが経過観察も必要。
・乳がんは薬で小さくなると聞いたが本当か
手術は省けないが、抗がん剤の術前投与によって小さくなる。
どこのところで言ったのか忘れてしまいましたが、退院後しばらくは家事など
無理をしないで休むことも必要だと言っていました。
女性だと入院して退院してみると、部屋が散らかっているとか身体を動かし
過ぎるのだそうです。
手術や辛い治療を頑張ったご褒美だと思いゆっくりすることも必要だと仰っていました。
仙台市は市民公開講座に恵まれていて、3年ぐらい前からがんや病気に対しての
市民公開講座があります。
最初は、私の周りの人間だったり、友だちががんになることで、
病気のことをもっと勉強したいと云うことがあったのですが、勉強すれば
結果的に自分の身体のこともよく知ることになるし、自分の身体の隅々も
愛おしく感じて来ると思います。
これからも時間の取れる時は、積極的に出向いて受講して来たいと思っています。
いつもは2階の会議室でいろいろな講座を受講するので、そちらかと思ったら
2階から下へ降りるアプローチがあって、入ってみると、今まで一番大きい
大ホールでした。
どうやら、金曜日から3日間、ナースや医師、医療関係者を相手に
総会を行っており、それが終わった直後の公開講座だったようです。
先ず、東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座腫瘍外科学分野教授の
大内 憲明先生がご挨拶されました。
教授であることは、去年、ピンクリボンのスマイルウォークでトークイベントが
あったので分かっていたのですが、山田邦子さんと面白いトークを繰り広げていたので
まさか、学会の会長だとは知らずにいました。
次に基調講演が始まりました。
講演1
「知っておきたい乳がん検診と乳がんの画像のこと-乳がんはどう映るの?-」
角田 博子(聖路加国際病院 放射線科)
Q&A形式でパワポの説明をされました。
Q1:A子さんが胸にしこりがあり、再来月市民検診があるので
ついでに診てもらおうと思った 答え:×
検診はあくまで病気発見のためのものであり、自分にしこりなどの自覚症状があれば
検診を待たずに病院に行くべき。
Q2:検診と健診は同じか 答え:×
検診は病気を早期に発見するために税金で支える。
そして、もっとも効率よく、安全に行われること。
現在の乳癌の健診の基本はマンモグラフィである。
健診は人間ドッグなどお金をかけても独自で自分の身体を守ること。
Q:マンモグラフィで乳癌はどのように写るか。
腫瘤、石灰化、構築のみだれ(ひきつれ)
マンモグラフィが万能ではないので、超音波も認められるようになった。
マンモグラフィにも、超音波にも得手不得手があるので、
一概にどちらがいいとは言えない。
超音波で反応しないものや、マンモグラフィでしか見えない石灰化したものなどが
ある。
講演2
「進化する乳がんの手術」
田中 真紀(社会保険久留米第一病院 外科)
手術には「乳房切除」「乳房温存」「内視鏡」の種類があり、以前はハルステッド手術が
主流であった。
ハルステッド手術は、乳房、胸筋、リンパの手術を行い、閉経前には子宮を
切除することも多く、また胸筋のリンパも多く取ることから、
リンパ浮腫も多く発生。
乳房温存手術は「乳房+リンパ節」の切除で、病期が1,2期の標準的局所に対して
有効。
また、手術後は原則的に放射線が必要で25~30回の照射。
しこりが3~4cmの病巣に有効。
術前化学療法は抗がん剤投与後、温存手術をする。
化学療法で消えたように見えても、残っている場合があるので切除。
脇のリンパ転移がない場合は腋窩(腋の下)リンパ節を多くは切除しない。
転移のない場合、センチネルリンパ節(がん細胞がリンパ流に乗って最初に到達するリンパ節)を
手術中に調べる。
講演3 省略
-パネルディスカッション-
・宮城県全体の乳がん検診率は35%で全国1位
仙台市の乳がん検診率は41%
それでも50%はいかないんですね。
・マンモグラフィは2年に1回だけで充分なのか。何歳ぐらいから受けた方が
いいのか。
日本のガンに罹りやすい罹患率(りかんりつ)はアメリカより年齢が低く
40代から始めた方がいい。
家族暦がない限りは20代であまり受診しなくてもよい。
・乳がん検診のメリットとデメリット
メリットは早期発見で0期で見つけられる。
デメリットは正常と言われるまでの不安と費用がかかる。
・乳がんの予防はあるか
がんの一般的予防として、喫煙、アルコール、不規則な生活を避ける。
親戚に乳がんの人間がいれば気をつける。
・マンモグラフィを受診した際、石灰化が発見され、半年後にまた検診するように
言われたが、がん化しないのか
良性の場合も多いが経過観察も必要。
・乳がんは薬で小さくなると聞いたが本当か
手術は省けないが、抗がん剤の術前投与によって小さくなる。
どこのところで言ったのか忘れてしまいましたが、退院後しばらくは家事など
無理をしないで休むことも必要だと言っていました。
女性だと入院して退院してみると、部屋が散らかっているとか身体を動かし
過ぎるのだそうです。
手術や辛い治療を頑張ったご褒美だと思いゆっくりすることも必要だと仰っていました。
仙台市は市民公開講座に恵まれていて、3年ぐらい前からがんや病気に対しての
市民公開講座があります。
最初は、私の周りの人間だったり、友だちががんになることで、
病気のことをもっと勉強したいと云うことがあったのですが、勉強すれば
結果的に自分の身体のこともよく知ることになるし、自分の身体の隅々も
愛おしく感じて来ると思います。
これからも時間の取れる時は、積極的に出向いて受講して来たいと思っています。