主人のドレーンが取れた後2日たって、主人は退院しました。

ドレーンが取れた後主人は、身動きがいくらか自由になって、病室に持ち込んでいた加湿器をいじったり、売店までお買い物をしに出かけたり、と、リハビリ以外でも積極的に体を動かしていました。
退院までの2日間、それまでと変わらずにお見舞いに私は通っていたのですが、主人は時折ぼんやりと空(くう)を見つめていることが、多くなりました。
いろいろなことを考えているんでしょうね。
妻の私にも言えないことを、、、。

退院する際、お世話になった先生をナースステーションで見かけて、主人がご挨拶しました。
私は荷物をえっちらおっちら運んでいたのでその様子を少し遠くから見ていたのですが、
一番偉いであろうと思われる先生は、主人に一瞥しただけで足早に去って行かれたように見えました。なんだか私、複雑でした。
(この先生、主人自身が術式を決めかねているときに、叱責とも言える発言をなさった方です。
主人の気持ちも分かるし、お忙しい先生の立場も分かるので、この時の光景を私は今でもとても切ない気持ちで思い出すときがあるんです。相性の問題かもしれません。)
主人はもう一人の若い先生にもご挨拶していました。
この先生はお忙しいなか主人にいろいろ言葉をかけてくださった様子でした。主人との相性が割といいみたいで、私の気持ちが少し軽くなりました。

お医者様も患者を選べず、患者もお医者様を選べず、いろいろと難しいです。

主人が退院後、自宅で合併症を起こさないよう、私なりにいろいろ頑張っています。
室内温度と湿度に気をつけて、おそうじも念入りにしています。
簡単なリハビリなどは私も一緒にチャレンジ。
食事に関しては、もともと私が食いしん坊なので、楽しく頑張っています!
手術後なので、栄養価の高いものを心掛け、玄米+たっぷり野菜+しっかりタンパク質+適量のフルーツなどなど。
主人は、毎日がごちそうだ、と喜んでくれています。

でも、、、、、、やはり再発や転移のことがいつもいつも頭をよぎり、夫婦の会話もぎこちない、というか会話が減ってしまいました。
寂しいけれど、仕方が無いのかな。

焦らずに、少しずつ、以前のような明るさをよみがえらせたいです。