嫉妬

 

小学校3年生の頃

初めて

私は人と比べて劣っているのかも

という感覚を味わった。

 

人と比較

ということを

それまでしなかったのかもしれない。

 

いや、比較はしても

それにより優劣を自覚しなかった。

 

例えば

小学校初めての運動会

かけっこで4位で

母や祖母が明らかにがっかりしていたけれど

だから何?と思ってた。

 

それで1番になりたいとも思っていなかったし

残念でならないなんて

これっぽっちも感じなかった。

わーーーって走るのが楽しかったくらい。

 

ちなみに

私たち姉妹を除く親族は

比較的足が早く

またスポーツを得意とする人が多かった。

母もその兄弟も

かけっこは絶対に1位。

 

だから

そのかけっこ4位のあのガッカリ感は

思い出しても笑いが出る。

 

さて

その私が初めて

あれ?

と自覚したその日は

担任の先生が明らかに

隣の席の子を

『えこひいき』した日だった。

 

あれ?

先生その子が好きなの?

特別なの?

可愛いから???

 

先生がそう言ったわけでも

クラスメイトが言ったわけでもない。

私が勝手に比較して

あの子はかわいい!!!

負けたーと思ったの。

キュッって寂しかった。

 

その後の学生時代から今に至るまで

いろんな人を好きになり

振られたり

その人の1番大切な人にはなれなかったりして

 

嫉妬という感情をたくさん味わった。

 

広辞苑では

嫉妬はこう表される。

①自分より優れたものをねたみそねむこと。

②自分の愛するものの愛情が他にむくのをうらみにくむこと。

 

あら

嫉妬って案外強めの感情なのね。

 

3年生の時の感覚は①に近いけど

『ねたみそねむ』

うーん

そこまではなかったかも。

ただキュッと寂しかった。

 

その後の恋愛感情については②に近い。

あたしじゃなくて

あの子がいいんだね‥

それも

『うらみにくむ』

うーん

これもここまではない。

涙がポロポロ出ちゃう感じ。

やはりキューーーーって寂しかった。

 

私にとっての嫉妬は

あの子の方がいいんだね‥という

感情。

 

先日

おっぱいのケアに訪問した時に

その

あの子の方がいいんだね‥と感じている

お兄ちゃんと会った。

 

生まれた赤ちゃんが泣き

ママが抱っこする

おっぱいをあげる

すこーし高い声で

どーしたの?おっぱいが欲しいの?と

笑顔で抱き上げるママに。

寂しさを感じてる。

キューーーーってしてるお兄ちゃん。

 

人生で初めての嫉妬は

下に兄弟姉妹が生まれた時に

感じるものかもしれないね。

 

ママはお兄ちゃんより赤ちゃんが

かわいいわけじゃない。

お兄ちゃんの方が気になることも多い。

けれどあの子がキューーーーってしてるように

やはり寂しいんだ。

 

あなたのことを愛してるよ

あなたのことが大好きだよ

って

伝えてあげてね。

 

愛されていることがわかれば

ねたみそねんだり

うらみにくんだり

しない。

 

いつもの何倍も伝えてあげてね。