性教育に最初に関わったのは

自分の希望ではなく

やってみないか?と

先輩に声をかけられたからだ。

 

病院で勤務する助産師で

10代の妊娠出産もあり

育てられないというママもいて

気にならないことはなかったし

 

必要だと思ってはいたから

若い頃から性教育の研修には何度も行ってた。

 

それでも自分が性教育をやりたい!

そんな強い思いがあったわけではなかった。

 

声をかけていただき

はじめは中学生の性教育に関わることになった。

 

型通りのと言っては何だけど

いのちの大切さ、これは

3億の精子から選ばれたのだから

あなたは素晴らしいのだという話をした。

 

そして学校から望まれた

妊娠はしないように

性病にかからないように

に、重きを置いた講座だった。

 

達成感はなかったけど

講義の後に直接質問に来てくれた学生さんがいて

あ、やっぱり伝えることは大切かも

と思った。

 

翌年もまた来てほしいと言われ

この頃から少しずつ

本当に伝えたいことは何だろう?と

考えるようになり

学校の意向は汲みつつも

自分を大切にしてほしいということを

伝えるようになった。

 

伝えるだけではなく

一緒に考える時間にした。

 

いつしか

これはわたしのライフワークだと

感じるようになった。

 

中学生に伝えている事を知ったあちこちから

小学生にも話してほしい

大学生にも話してほしい

親にも話してほしい

と少しずつオファーをいただき

様々な場所で性を語るようになり

 

子どもにはもっとしっかりと性教育を!

大人にも、いや

大人こそ性教育を!!!

という思いがどんどん強くなった。

 

大人は学んでこなかったのだ。

だから、間違った情報を信じて

コンプレックスをいだいたり

自己肯定感が低くなったり

異性との交際ができなくなったり

夫婦間でも性の話ができなくて苦痛だったり

してるのだ。

 

伝えなきゃ!

 

助産所を開業し

わたしは軸を2つに定めた。

おっぱいのケアで産後のママたちの力になる。

性のことを伝える。大人にも子どもにも。

 

口を開けば

おっぱいと性の話をする。

飲み会では『くんちゃんは下ネタが好きだもんね』と言われることもあった。

『セックスが好きなんでしょ』

『激しいセックスしかしないんだもんね』

なぜそういう見解になるのか

理解に苦しむけれど

言いたい放題。

 

はぁ、とため息が出そうなこともあったけど

気持ちは揺らがなかった。

 

『お母さんが助産師なのはいいけど性教育をするのは嫌だ』

『絶対自分の学校にはこないで』

子どもからはそう言われた。

 

あなたたちの学校にこそいきたい。

大切な我が子とその友達にこそ伝えたい。

そう思ったけれどそこは我慢した。

 

今では

兄妹どちらも諦めたのか認めたのか

フランクに性の質問をしてくる。

 

大人にこそ!と

オンラインの性教育プランを開業後すぐに考えた。

 

『止めてもやるんでしょ。やってみてうまくいくかどうか考えたらいい』

『必要だと思う』

周りの反応は様々。

 

開業し、初めてのことばかりを経験して

途中挫けそうになったけれど

スライド作りや仕組みづくりを

手伝ってくれる人が現れて

本当にその方にはお世話になって。

 

先日オンライン講座スタート!!!

喜んでいただけた。

本当にスタートライン。

さぁ、これから。