思い込みを手放すことを伝えるために

名刺で割り箸を切る

 

というワークがある。

 

木でできた割り箸を

紙でできた名刺で切ろうって言うんだから

最初に聞いたときは

 

何言ってんだ?という

反応になる人が多い。

 

ポジショニング講座という

川端知義さんの講座を何年も見せてもらってきて

紙なんかで木を切ることができない

という思い込みを外せば

全員ができる事を見てきた。

 

またわたしは

ポジショニングトレーナーコースというものを

昨年受講し

連続で100本以上切り続けたので

切れるに決まっていると脳が信じている。

 

本年度のトレーナーコースの卒業の日

応援に行ってきた。

 

受講生が一人一人

これからこの学びを活かしてどのように生きるのかを発表する。

 

次にこの割り箸切り。

100本連続して切れた時に卒業の資格が与えられる。

99本目で切れなかったら

また1から。

 

これは

100本切るという技術を身につけるために

やるわけではない。

自分を見つめる時間。

 

切れると信じ切れているのか。

自分を信じ切れているのか。

 

一切唯心造

全てのことはただ自分の心が作り出す

 

切れないのは

自分の心。

 

今年度最速で切ったOさん。

スタートから

あ、彼は行くなとすぐにわかった。

スパン、スパンと

何の迷いもなく

まるでバナナをナイフで切るかのように

切り続けた。

師匠並みの速さで。

 

70本を過ぎた時に

スカンと変な音。

 

なぜ?なぜこのタイミングで失敗するの?

 

彼はこう言ったのよ。

一瞬

あ、このまま100本行ったら俺カッコいいな

そう思っちゃったんです。

 

今を生きてない。

気持ちが未来に行ってしまったから

失敗した。

 

自身の心の動きも理解した彼は

次のトライで100本をクリアした。

 

もう1人 Sさん。

今期のリーダー的存在。

頼りになり人間の器も大きく暖かいひと。

 

彼はスタート前こう思っていたという。

自分が1番に切って

みんなを応援することになるんだろう。

 

切れなかった。

20本くらいで毎回失敗。

 

何度やっても何度やっても。

 

エアコンの効いた部屋で

彼の汗が床にボタボタと落ちる。

 

結果何時間もかかり

全員から見守られ

100本を切った。

 

家庭でも社会でもチームでも

リーダーである彼は

人を見守って生きてきた。

けれど心は

暖かく人に見守られる事を欲していたのかもしれない。

 

自分を見つめる時間なのだ。

 

 

信じ切ること。

自分の思考や行動や感情をしっかりと

見つめること。

 

いきていくときにこれができれば

未来への不安に苛まれることなく

過去のトラウマに囚われることなく

今を生きれる。

 

今、今、今の積み重ねが

これからの自分をつくる。

 

今をしっかりと

生きよう。