亀🐢

 

わたしの実家には

とても大きな亀🐢の剥製があった。

お家を建てた時に

どなたかが新築祝いだと

送ってくださったらしい。

 

顔が怒ってるみたいで

壁に張り付いてて

怖かった。

 

お祝いに亀🐢って

いらんわーと

本気で思ってた。

 

なのにさ

大人になって

沖縄に通うようになって

海に行くようになって

亀🐢に会いたいなぁ

そう思うようになるなんて

不思議。

 

今回所用があり沖縄へ。

海に潜ることはできなかったけれど

水族館に立ち寄ることができた。

 

しばらく泳がない。

石の下に潜って前後に動いている。

石に挟まれて出てこれないのかしら。

 

後で調べたら

甲羅の脱皮をするために

こうやって石や壁に

擦り付けることがあるんだって。

知らなかったな。

 

ゴシゴシと痒そうな(痒くない)

動きをじーっとみていた。

亀はただ自分の好きなように

生きてるだけで

 

まさか

人生が(亀生か)終わった後に

ひとんちの壁で何十年も

飾られることになるなんて

思ってなかっただろうな。

 

家が繁栄する、繁盛すると言われ

剥製に。

 

死んでも誰かの役に立つ。

亀として生きていただけで。

 

あたしは

生きてる間に

誰かの役に立とう。

私として生きているだけで

誰かの役に立つ。

そんなのいいな。