クリスマス生まれが嫌だった。
お誕生日プレゼントは
クリスマスプレゼント。
お誕生日ケーキは
クリスマスケーキ。
彼氏がいないと
お誕生日もクリスマスも1人。
まだバブルの時期
彼氏がいた時も
クリスマスのディナーの予約
間に合わなくて
彼の行きつけのお店だったことも。
それを
つまんない
と思うくらいの
本当につまんない女だった。
サプライズが気に入らないと
思っちゃうような
そんな人だった。
書くのも恥ずかしい。
思い出すのも恥ずかしいわ。
それでいて
わたしは人に優しくて
いい人なんだって
本気で思ってた。
2月に生まれるはずだった私は
12月25日の早朝に生まれてしまった。
母は病院で
どうしてもっと早く来なかったの？
と助産師さんに怒られたらしい。
23になったばかりの母。
実家は県外。
身重なのにお引越しもして。
引越し先はアパートで。
急に陣痛がきて
怖かっただろうな。
生まれた私はそのまま入院してしまい
抱っこしたのはずっとあと。
おっぱいを届けるなんて仕組みは
なかったそうだ。
元気に育ったよ。
なりたいと思った助産師になって。
優しい夫と子どもたちと過ごし。
大切だと思える人たちがたくさんいる。
ありがたいね。
産んでもらって
育ててもらって
いろんな人と出会って。
あたしは幸せだ。
ありがたい。
どの子も
生まれてくれてありがとうって
思ってもらえて。
産んでくれてありがとうって
思えるような。
そんな社会にしたいね。
そんな社会にしようね。
ねぇ
もしもあなたが
妊娠して
出産して
辛いなぁと思っていたとしたら。
もしもあなたが
親との関係に悩んでいたとしたら
声をかけてね。
一緒に
幸せを見つけに行こう。
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