だれかの心には響かないかもしれませんが

今の思いを残したい。

今日はそんなことを書いています。

 

 

ある日のわたしのご飯。赤い野菜を使うと食事が急に可愛くなるので気に入っています。

 

 

 

『バランスよく食べましょう』

 

と言うのはとても使いやすい言葉です。

 

 

バランス 

についてそう言った時に

伝えたい側の意図が聞いている人に伝わるのは半分どころか10%くらいではないかしら。

 

 

栄養について患者さんにお話をする機会が多くあります。

妊婦さんには妊娠中に起こりやすい貧血について、

妊娠中に血圧が高くなると困ることが多いので、そうならないための食事について、つまり塩分控えめとかカロリー控えめとかについて

世の中の助産師はしばしばお話しています。

 

 

一回のお話で伝わるでしょうか。

 

その人に気がついてもらうには

そう簡単ではありません。

 

その人が変わってくださるのはもうかなり難しい。

 

 

だって そうだ!って気がついて自分が変わろうとしなければ変わるはずなんてないんだもん

 

 

 

肥満の方が妊娠すると

妊娠糖尿病

妊娠高血圧症候群となる可能性が高くなります。

妊娠糖尿病のなかでも肥満の場合はさらにコントロールは難しい。

 

助産師はそれを知っています。

 

だから指導しようとする。

 

わたしはこの指導という言葉が大嫌い。

 

妊婦指導

授乳指導

栄養指導

食事指導

生活指導

産後指導

 

指導指導…

 

教えてやろう

変えてやろうと言われているようで

とっても嫌なのです。

 

わたしは太っていたし、怠惰な生活を送っていたので指導されるのはとっても嫌だったのです。

食事や生活を否定されて自分を丸ごと否定されているような気分になったからです。

 

 

そうは言ってもね、できるならとっくにやってるし、いいねあなたは細くって。そんな体質に生まれたかったわ。と否定しながら聞いていたので変われるはずもなかったのです。

 

 

 

わたしなら

あなたへの提案 

〇〇のお話 

なら受け入れられる。

 

 

知らないからできないことはたくさんあります。

栄養指導、例えば貧血改善のための指導。

その人が貧血になるのは不適切な食生活があり、それは知らなかったからかもしれません。

 

知れば変わるのでしょうか??

それで変わる人って極一部では??

 

食事をそもそも作らない人に

外食やコンビニ食が多い人に

鉄分の豊富な食材をお伝えしても

変わるでしょうか?

 

調理が苦手でインスタント食品や冷凍食品、調理済みのものを温めて食べている人に

鉄分の豊富な食材をお伝えしても変わるでしょうか?

 

誰もが良いと言われる食材を選び調理できる、調理方法も、知っている前提って不思議じゃない?

 

 

 

そもそも鉄分の豊富なものさえ食べれば貧血が

改善するわけじゃないし。(これはまたいつか)

 

 

 

限られた時間でお伝えしなければいけないのはわかります。病院で何人もの方にお伝えしていくのですから。

 

 

 

貧血は改善しなかったら鉄剤を処方する。

それが現状です。

 

 

 

病院においての

あえて言うなら

わたしの病院の指導方法では

患者さんに響かないと思うのです。

 

 

 

 

 

どうすればいい?

入院されている方なら

担当助産師が入院時あるいは入院中に知った患者さんの生活をよく考えて

患者さんの家族になったつもりで貧血改善の食事を日々お伝えするしかないのです。

 

貧血に限りません。

血糖コントロールできるような食事の仕方をお伝えするのです。

塩分を控える食事を彼女ができる方法で伝えるのです。

 

 

 

理想を言うなら

添加物の入っていないもの。

人工的な処理が加えられていない食べ物。

無農薬で育まれた野菜。

無理矢理な飼育をされていない動物のお肉。

その人の体にあった食材。

 

 

そんな食材で、シンプルな調理法で作る、自分へあるいはご家族と共にむけた愛のお食事をお伝えしたいのです。

 

 

 

 

 

あつくなってしまいました。

 

寄り添いたいんです。

 

運動の方法もお伝えしたいんです。

 

寄り添って気づいてもらいたい。

 

気づいて、それはできるかもという方法を見つけてもらいたい。

 

 

 

 

今の施設で今すぐは難しいかもしれない。

 

しかし今私たちが日常でやっているように

個人個人と繋がると可能かもしれません。

 

 

 

 

これは覚書。

つぶやき。

夢。

覚悟。

そんな仕組みを作りたい。