小学校にお話に行くことがあります。助産師の仕事について話したり、生まれることについて話したり。
5.6年生が多いかな。
『赤ちゃんってどうやって生まれるのーー??
知ってる人ー!!』
『はい!はい!はーーーーい!』
元気な男の子が答えてくれる。
学校でも教えてもらってるのかな。
赤ちゃんが生まれてくるための道(膣 ちつ)
があるって知っているから発表してくれる。
それを経膣分娩(けいちつぶんべん)と呼ぶよ。
知らない子もいるし、
この話題に参加することをちょっと苦手に思う子もいる。
『正解!!よく知ってるねー!』
『みんなそうやって生まれてきたのーー?』
一瞬の間があったりなかったり。
『私は帝王切開(ていおうせっかい)で生まれました』
おおおおぉーー
小学生
帝王切開などという言葉を知っているのか!
お腹を切って赤ちゃんを生むことを帝王切開と言うの(そのいわれには諸説あり)。
『あなたはお母さんのお腹を切って産まれてきたんだね。お母さんが話してくれたの? そっか ありがとう』
この時点で
赤ちゃんが生まれる道を通ってくる子と
お腹を切って生まれる子がいるんだ!!と
みんなで共有。
学校や家庭で分娩についてのお話を聞いたことがない場合、お腹を切って生まれてくるものだと認識している子供たちも多い。
その日どのくらい私がお話ししていいか、の時間にもよるけれど
時間が許せば、どういう時に帝王切開をするのか、などの話もする。
経膣分娩(けいちつぶんべん)という生まれ方と
帝王切開という生まれ方があることを理解する。
子供たちは素直に帝王切開を認めてる。
ところが
お母さんになる頃になると
自然分娩でなきゃだめで
帝王切開は失敗という気持ちになってしまうことがあるのね。
この話はまたいつか。