こんばんは。
以前、メンターであるアラン・コーエン氏にエイブラハムの引き寄せの法則と
奇跡のコースのどちらが良いか？と聞いたことがあります。
すると、「Same！（同じだよ）」という答えが......
当時の私はエイブラハム流の引き寄せが、ある意味、「思考は現実化する」のような意志力を使ったもののように勘違いしてしまっていたので、奇跡のコースと同じだとは思っていなかったのです。
解釈する人の意識レベルによって、本当に違うのだろうなと思うのですが、
そんなふうに言われてから、確かにエイブラハムの話を聞くと
「あなた方はソースエネルギー（神）で、その考えと一致していない時不快感を抱く」と言うんですよね、愛ではない見方をして、愛ではない気持ちを感じている時、本来の自己とずれているということ。
そうした側面から解釈すると確かに奇跡のコースと同じなのです。
私はまだ１０代の子供の頃にマーフィーの法則やブリストルの信念の魔術などに出会い、
数々の願いを実現してきましたが、この頃は全然、マーフィーの本が読み込めておらず、
頻出しているはずの「他人を許す」とか「人の幸せを願う」と言うところは都合よく飛ばして読んでおり、その頃のアファメーション用の手書きカードには、
「自分の人生は思い描いた通りになる」
と、そこだけ書いていたんですね。
そして、確かに寝る前や起きたての時に願う状況をイメージして、本当に叶いました。
叶わないであろうと言われてきたことも叶いました。
人間のイマジネーションの力、イメージしたことを実現しようとする力には凄まじいものがあるんですね。
しかし、その叶ったことで満足する期間というのは非常に短く、
やはり次へ次へと求めずにはいられませんでした。
イマジネーションで実現するとか、行動（努力）でもって制するという意志の力というのは、良いか悪いかは別として、自我の力なんですよね。
自我のやる事というのは二元的なので、裏表、白と黒、善悪、この二つから逃れられず、
必ず欠けが生まれます。
しかも、最後は負ける。
勝っているように人からは見えても、多大な労力を費やしていろんなものを犠牲にしていて、勝つために生きているので、本人の心の平安は失われていたりします。だから負けなんですよね。それが意志力の限界なのです。
しかも、その意志力でいけるところというのは、２番手のイメージです。
どうしても突き抜けられない。
どうしても、どこか中途半端な勝利。勝ったと思った瞬間、次の敵や問題が出現するようなイメージです。
単にイメージすること、意志の力で押し込むこと、頭脳を使って戦略的に行うこと、行動のみで頑張ることというのには限界があります。
本当に目を見張るような結果、人の心に長期間にわたって残り続けるような影響力、
奇跡のようなこと、他の人に生き方を変えてしまうような感動を与えること、
そういったものは自我を超えた「愛」によってしかなし得ないのです。
愛＝奇跡
と言ってもいいかもしれません。
前例や過去を打ち破るような力、人の存在そのものに影響を与えるような力、
歴史を変えてしまうような力、そう言った力が愛にはあります。
さて、ここからは少し蛇足です......
ご存知の方も多いかもしれませんが、今重要なのは本当に「パワーかフォースか」ですね...
権力、頭脳、意志力がもてはやされる時代は終わり、
一見ヤワに見える愛こそに本当のパワーがあるのだと私たち一人ひとりが気付かなければ、
世界は本当に終わりを迎えてしまうでしょう。
敵や戦いに備え、自分や身近な人だけが勝ち残れば良いと考えるるような在り方、生き方、考え方ではなく、本当に全員が勝てるようなやり方に変える必要があります。
アメリカの大統領選も日本の次期総理のことも非常に興味深いですが、これも私たちの意識の投影です。
何に本当の力があるのか、本当に平和をもたらすものはなんであるのか。
私たちそれぞれが自分の見ている世界の神であるのであれば、自分の世界はどうなって欲しいのか、改めて意識を整えていきたいところです。
自分の一票では世の中は変えられない、総理大臣が変わっても日本はどうせ変わらないと嘆く代わりに、自分は自分が見ている世界の神であること、自分の意識こそが自分の世界を変えられることを本当に思い出したいです。
結局のところ、あなたがアメリカの大統領であり、あなたが日本の総理大臣なのです。